近年は街ナカの焼肉屋でも“ワサビ醤油”で肉を食べさせる店が出現しているが、十数年前はちょっと珍しい存在だったのではないか。
友人に誘われて品川の小さなフランス料理店に行ったのは昭和かまだ平成になったばかりのコロだと記憶している。
ソコで振舞われたステーキは、極薄くスライスされたトマトが皿に敷き詰められた上に載せられていて、肉の中央におろしたてのワサビが天盛りされているという風変わりなものだった。
ウェイターが「お醤油をつけてお召し上がり下さい」と小皿に生醤油を入れたものを夫々に置いていったのには驚いたものだし、なにより食べてみて「和のソースがこんなにステーキを美味しくさせるんだ!」という感動も味わった。
それ以来ときどきこの方法で食べてはみるが、肉の旨みや香りを殺さずしかも食べ飽きせずに楽しめるので母君などには頗る評判がよろしい。
昨晩はちょっとした記念日だったのでガロニもキチンと添え、スライスしたトマトや焼ネギのトッピングで飾ってみたのね。ソースは広島の“牡蠣だし醤油”という旨みたっぷりの生醤油を使い大根おろしや青葱の小口切りもオプションで楽しめる工夫をしてみた。
さして高価なステーキ肉ではないが、いちおー北海道産のビーフは和牛と乳牛を交雑させたもので、価格のワリに肉質は柔らかくサシもビッシリ入っているという良品だった。
ミディアム・レア程度に焼きあげ本命の“ワサビ醤油”をつけていただくとジミジミと牛肉の美味しさが伝わってくる。おクチが少し飽きを感じ始めたなら“おろしポン酢”に切り替えるのもいいだろう。
しかし最後のひとくちはやっぱり“ワサビ醤油”なんだな〜
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ショルダーベーコンの賞味期限も近いし、ばっくり入れちゃったもんね
いちおータマゴはポーチドエッグにしたけどさ
ネギ、もっといっぱい欲しかったねぇ
ごめん
メンドーだったもんで…