冬のキムチ

どうだ! テニス選手みたいだろ〜

おバカな開き直りをしている場合ではないのである。昨晩もイマイチな食欲でこんなもんで栄養の補給をしたボクなのだ。
ヤクは月曜日に密売人に接触するヨテーなので、ソレまではケチケチ服用しないと今夜あたりヤク切れで不安定な精神状態になるに違いない。いつもは土曜日もかかりつけの医院はやっているのだが、不運なことは第四は休診なのね。手元にあるヤクは残り少なく痛みとのバランスを考えながら時の過ぎるのを待つしかないのはなんともムナシイことなのだなぁ。




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以前に静岡パルシェの食品館にある“成城石井”で美味しそうなキムチを見つけた。ペチュキムチ単体もあったが、ボクがメをつけたのは様々な具材がミックスされたオリジナルキムチで、ヤンニョム部分だけを注目してもかなりなコダワリでもって本格テキに漬けてあるように思えた。
ただ最初に見つけたトキに購入に踏み切れなかったのはその量の多さとソレに連れてハネ上がった価格なのね。確かに価格は六百数十円と高いが質の良いキムチならソレくらいの出費は覚悟しなければならない。
しかし最大のモンダイはドンブリ山盛一杯にもなろううかとする量の多さで、食べ切る前にダメにしちゃいそーなカンジがして引いてしまったのだ。まぁ酸っぱくなってしまったキムチにはソレナリの利用方法もありムダにするコトはないのだが…
先日成城石井に行った時にナゼかそのコーナーにアシが向いてしまい、ジクジクと恨めしそうに眺めるボクのメに飛び込んできたのは“冬のキムチ”と謳ったオリジナルキムチの特別版だ。
大ぶりを通り越してゴロゴロにカットされた野菜はいく種類も入っていてジツに美味そうなのである。「もーガマンできないもんね〜」とソッコーでカゴに入れ意気揚々と家路を急いだ。
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いや〜たいしたモノである。同じ大根でも生っぽいものと割干しの両方を入れるなど様々な工夫がされていて本当に美味しい。程良い辛味と適度な塩加減でゴハンにあわせて食すのにもサイコーなのね。
驚いたコトはタコのブツ切りがいくつか入っていて良質な発酵と旨みを促進させるための工夫なのだろう。何年か前に清水のコリアンが経営するお惣菜屋さんで“カニキムチ”を購入してきて、その美味しさにノックアウトされたコトを思い出してしまったが、よく考えるとキムチには海鮮を一緒に漬けこむケースは決して珍しくもなく牡蠣やイカといったオナジミさんもいるワケなのだな。
心配していたその量だが杞憂に終わった。あまりの美味しさに二日で食べ尽くしてしまったのである。