ボリュームだけじゃないよ『チキンカツ』

鶏のモモ肉をバックリまるごとカツに…ひたすらボリューム追及のランチメニューみたいだが、もう少し奥深い部分もあるのだ。

重量は250〜300gはあるだろう、大きさ面積に至ってはオトナの掌二枚分はある鶏腿肉の開いたものは家庭用のまな板の半分を占めてしまうほどのビッグサイズだ。丁寧にスジカットしてやらないと大きいだけに収縮変形も激しく見たくれの悪いカツになってしまうので、ナイフの刃先でツンツンしてやる作業は結構な時間を要するコトとなる。
塩コショウの下味は若干控えめ…と云うのは、仕上げの特製ソースにしっかりとした味とスパイシーなものを予定しているからなのね。パン粉はごくフツーにつけてやるが、厚みがあってソフトな鶏腿肉だけにバッター液は少しだけ濃くて厚めな算段をした方が包丁を入れた時のコロモ割れを防止できる。
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ザクザクと切り分け皿に盛りつけたらたっぷりソースをかけようではないか。“特製”などとエラソーなことを書いたが、な〜にテキトーでいいのよ。
ケチャップに市販のソースを合わせるだけだが、忘れてはならないのがフレンチマスタードだ。コイツを入れると入れないとではずいぶん違った結果になり、爽やかなアクセントが利いたソースがチキンカツに生気を与える。
ボクは基本テキにケチャップに中濃ソースを加えて作るが、そのままだと若干ドロリと固すぎるのでウスターソースを適宜加えて濃度調整している。
コロモはカリカリ、ジューシーで柔らかなチキンの美味しさは揚げたて以外では考えられない。噛むとほとばしる熱い肉汁がシアワセの扉を開放してくれる。
あぁ、コレにビールがあったらなあ…







富嶽残照

2009.03.11. 17:38 @Misonodaira,Fujinomiya-City