親子丼の専門店「中村屋」の折詰


初めてその店を訪ねたのはまだ大学生のころだった。学部の助教授がナカナカにグルメなお方で「親子丼なら絶対にココ!」と太鼓判を押してくれたお店なのである。
中村屋」さんは親子丼の専門店で、ヨケーなメニューは一切ない。献立表にはフツーの“親子丼”と“半熟親子丼”そして“炊き込み”という三種の親子丼があるのみだ。
いわゆる一般テキな親子丼スタイルは“半熟親子丼”で、フツーの“親子丼”は炒りタマゴと鶏肉その他の具が載せられた二色丼のようなカタチである。


当時は気づかなかったが“炊き込み”というメニューがあって、多分この折詰のようなゴハン料理が出てくるのだろう。想像でしかないが鶏肉を煮たダシ汁で炊飯し親子丼の具をのせた丼なのではないか。
と言うのも、もう何十年もそのお店に行くこともなく時が過ぎてしまっていたからなのであり、先日デパ地下でこの“親子丼折詰”を見つけてハッと思い出した中村屋さんの名前だからなのである。


渋く落ち着いたデザインの外装を外すと中にはもう一枚の紙に包まれた経木の折詰箱が現れる。ドーンと武骨な筆運びで書かれた“中村屋”の文字が「専門店なんだよ〜っ、文句あっか!」みたいな押し出しの強さで迫ってくる。
未だに使われている経木のハコが丁寧に包まれた姿に親子丼に対する愛情と食べ物に向けられた尊びの心を感じさせ、失われつつある文化の薫りを蘇らせているようだ。
現れたのは甘く炊きこまれた醤油ゴハンにふわりとした炒りタマゴ、鶏肉、シイタケ、かまぼこ、タケノコといった具材がちりばめられた中村屋ワールドなのだ。
醤油味と甘さの塩梅が上品にバランスしてジミジミと美味しさが伝わってくる折詰弁当なのね。ゴハンが最高の状態でキープされているのは杉板が上手に湿度調節を行ってくれているからだし、また木の香りも加わって「あぁ、なつかしい弁当の味♪」などとカンゲキしてしまうのは、コンビニの発泡スチロール容器の弁当しか食べたコトのない最近の若者には理解できない特権なのだな。
ウ〜ム、今度はお店に出向いて…




親子丼「中村屋
静岡県静岡市葵区常磐町2丁目12-2 宝台院前
TEL=054-252-5517









元ルーさん
こんにちわ〜っ!
ボクもエビちゃんダイスキ〜っ\(o^∀^o)/ ってこんな発言するとオッサンって言われちゃうんだよなぁ〜…でもカワイイから仕方無いじゃんね。エビちゃんがCMやってるクルマは欲しくないですが(笑)
海産物系ニガテですか〜、体調が良くてもダメかもしれませんね。生ものも当然パスですよね…
う〜ん/(-_-)\ そうだ!次は親子丼にしましょーっ!(爆)