山形『雪中軟白醤油漬』


山形県内でも特に鶴岡は「だだちゃまめ」が有名で“枝豆好き”が夏になればネット通販に殺到して当日出荷分が毎日のように完売と云う恐ろしいほどの人気がある。ボクもネットではないが毎年一度はテに入れてはその濃厚なと甘みと香りを楽しんでいる。
もちろんサクランボの「佐藤錦」やはえぬき「庄内米」も不動の評価でよくご存じの高級食材なのである。なにか農業王国のような気配も感じるが、そんな従来産品にアグラを欠かずに貪欲で攻撃テキな政策方針が次々とヒット商品を生み出すヒケツになっているのかも知れないのだなぁ…と思ったのは、この“軟白葱”の生産地を見た瞬間だった。軟白と云えば「女満別」(網走管内)と思っていたボクはJA鶴岡の文字を見て我が目を疑った。う〜ん、確かにそう書いてある。
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調べてみると17〜18年程前に北海道から試験苗を購入し最初は県内の遊佐町で実験していたようだが、あまりパッとせず断念。鶴岡がソレを引き継いで苦労を重ねやっと販売できるまでにこぎつけたという。
近年は首都圏での販売宣伝も大々的に行い、その美味しさをぜひ全国にという勢いでかなり積極性の高い営業拡販戦略を打ち出している。
ソレに引き替え女満別はスーパーのネギコーナーのスミのほうにひっそりとたたずむだけで、ちょっと引っ込み思案が強いかなぁと心配になってしまう。オマケにフツーのネギに比べて倍近い価格がこの不況の中でどんな結果を見せてくれるのか。
ボクは甘みも香りも強い上に柔らかなこの白ネギがダイスキなのでしょっちゅう購入してくるが…いかん、話がソレた。 
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その軟白葱を「えいっ!」と醤油漬けにしてしまう東北人のパワーはスゴイと思う。
食べてみれば“イイトコ”は全部残したまま食べやすい醤油漬に仕上がっている。そのままゴハンと一緒にも美味しかったし、湯豆腐に乗せて食べてみたらコレがまた旨いのなんのって「お〜い!お銚子もう一本ね〜♪」の世界なのだな。
漬物は完成品を購入すると高いので、今度は女満別のナマを買ってきて自家製しちゃおーかな…なんてJA鶴岡さん、ごめんね。




JA鶴岡
http://www.ja-tsuruoka.or.jp/