焼津の港で叱られても『とろカツヲの丼』

静岡の焼津は鰹・鮪の遠洋漁業基地としてその名を馳せている。以前に遠洋マグロ漁船の帰港を取材に行ったが想像以上な魚体の大きさと量に圧倒され、夢中になってクレーンに吊り下げられた冷凍マグロの真下で撮影をしていたら、現場監督にこっぴどく叱られた思い出がある。

冷凍されたマグロは尾部をロープで結び吊り上げては荷降ろしをするのだが、まれにそのロープが切れて落下するコトもあるのだと云う。小型のものでも100kg以上ある冷凍マグロの直撃を受ければ大ケガどころでは済まず命にかかわる事故になるだろう。「死にたいのか!バカヤローっ」監督の怒号は愛のムチだったワケだ。
ソレに比べるとカツヲは可愛らしいものでベルトコンベアでトコトコ運ばれ大きなハコに収められてゆく。その後大きさや品質によって選別され、それぞれの用途に応じて加工や冷凍が行われるのだ。そうした通常の冷凍モノとは違い、特に脂ののった極上カツヲは船上で活〆される。そしてマイナス60℃の瞬間凍結処理が“獲りたての美味しさ”という鮮度保持を可能にし、こうして食卓に運ばれるのね。
このカツヲは焼津の“第三協洋丸”が漁獲したものだとパッケージに記載され、その出所が明らかにされているのは安心でもあるし、品質に対する製造者の自信の表れでもあろう。解凍して切り口を眺めるとマグロの大トロと見紛うばかりの素晴らしさに思わずウナリ声をあげてしまった。
タタキもよいがこんな素晴らしいカツヲならそのままいただくのが礼儀と云うものだ。薬味もあまり凝らずにネギと生姜だけのシンプルなカタチで受け止めたい。ドンブリに炊きたてのゴハンをよそって刻み海苔を散らす。迷わずバンバンバンとカツヲの切り身を乗せては薬味と生醤油でバックリと喰らいつくのである。
なんて滑らかな舌触り!眼を瞑って食せばマグロのトロとカン違いしてしまうのでは…と思われるほど、カツヲの特徴テキ赤身味はナリを潜めている。「とにかく旨いっ、あぁシアワセ」なのである。
やっぱりこの時期はカツヲなんだよなー♪









今朝の富士山

2009.05.20. 04:44 @Mannohara, Fujinomiya-City








ムー吉どん
ちっとばかし早いんですけど、6月1日のコロモ替えをを前倒しで…
あぶないあぶない…ホントにその事故で死んじゃったヒトもいるんですよ、同じ現場で。数年前夕方のニュースで聞いてびっくりしましたノ(´д`*) テレビを見ながら家族に「ココでオレ、怒られたんだよ〜」って。
若いコロは平気だったんですけどね、最近は脚立での作業にすごく神経を使います。なんか無意識に不注意な行動をするコトも多くなってるし、ジブンが怖いです(´Å`)



がんたさん
メットはいいけどピンクはやだなぁ(笑)こんばんわっ!
最近夕食がよくカブリますね〜(*´ω`)やっぱり旬を追えば同じモノになりますか…
カツヲはタタキ派と生切身派とありますが、以前のボクは圧倒テキにタタキでした。ところが昨年の旬に浜松のメガニスト会長が「旬のカツヲは生がサイコー♪」というご教示をいただき、そのチャンスを待っておりました。ウ〜ム、どちらも捨てがたく候\(o^∀^o)/
ボクは二日ほどお酒をいただきませんでしたが今日は少しだけスペインの赤ワインを…美味しかったデス♪



dar-herさん
おはようございますっ!
よく考えればアタリマエのことなのかも知れませんが、何かに夢中になると我を忘れて見えなくなってしまうものってあるんですね…ソレにしても危ないところでした、叱ってくれたカントクに感謝であります!
焚火の炎をいつまで眺めていても飽きないのと一緒で、水族館の大きな水槽で泳ぐサカナたちの姿は楽しいですねー。ダイビングなどで実際の海の中に身を置くと、もっと素晴らしい世界があります。釣りもダイビングもしばらくご無沙汰してしまってますので、また再開したいなぁ…
納豆って大手メーカー製がスーパーのコーナーを占拠していて、意外に地元のモノって隅に追いやられてたりするんですよね(´Å`)