初夏の野菜たち『枝豆』

スーパーの青果コーナーに置かれていたネギは一把¥198もしてちょっとテが出なかった。農民市場に行けば同じモノが¥80で、しかもその日の朝獲りという新鮮さだと判っているのでバカバカしいのである。

その農民市場では朝露がまだキラキラしているような青葱をカゴに入れ、なにか目新しいモノはないものかと店内をウロついた。販売スペースには出荷用のプラスチック製コンテナがモロに並べられていて小ギレイなスーパーとは趣を異にするが、安くて新鮮なヤサイを求めて訪れる市民は絶えない。
この時期ならではの野菜もいろいろありドレにするか迷いに迷ってキメたのは“枝豆”と“ヤングコーン”だ。特に枝豆は一般のスーパーなどで販売されているものとは違って葉が瑞々しくクタッとシオれたりしていない様から「ついさっき収穫してきたばかりなのね♪」と云うコトがビシビシに伝わってくるのである。
ウ〜ム、コレならラスト一本となってしまった安房ビールのお供にふさわしい肴であるに違いないと確信したボクは帰宅後大鍋にさっそく湯を沸かし始めたのは言うまでもない。



やはり香りが違う。冷凍?一昨日来いってんだよ!の世界である。
豊かな旨みと甘みがいつまでもアトを引きビールの苦みがまたソノ輪郭を強調させる。近年は海外でも“Young Soy Beans”として人気が赤マル急上昇しているのにも頷けるハナシなのだな。
こうして塩茹でにして単体を食すのも美味いが、剥いて料理のアクセントとして使ってもその鮮やかなグリーンが彩りのポイントとして印象深いものになる。ちょっと気の利いたお店では卯の花和えに合わせてみたり揚げ物の青みに使うなど、見た目のコントラストに若々しい食味をプラスして楽しい料理に仕立て上げている。
しばらくの間クチにしていないが岩手の“ずんだ”も一時ハマった甘味で、枝豆の美味しさを真っ正面からとらえたものとしてぜひこの季節に食べたいモノの一つである。モチに乗せたり団子のアンコとして使ったりと小豆も真っ青な美味さなのだ。ソレにしてもあの鮮やか過ぎるペールグリーンには蛍光色素でも混ぜたんじゃないの?と思わせるほどギョッとさせられるのよ、いつも。
サヤを一つ手にしてはポロリと口に落としその味を噛みしめてはビールをいただく…間もなくやってくる梅雨の鬱陶しさを振り払ってくれるような夕暮れ時なのである。








今朝の富士山
どよーんと曇天、肌寒いくらいの朝です

2009.06.03. 04:23 @Mannohara, Fujinomiya-City