新参モノですが『あなご竹輪』と九十九里のビール

売上の低迷に苦悩していた瀬戸内の練製品ギョーカイに、地域の特色を盛り込んだ革命児が誕生したのは平成元年のコトだった。

創始者がポンとヒザを打ったのはちらし寿司を食べていた時のことだったらしい。「そうだ!チクワにもこんな風に刻んだ焼アナゴを練り込んでみたら美味しいんじゃないかな♪」
宮島を訪れる観光客はこの“あなご竹輪”を食べてはその旨さに皆驚き、手土産として購入して帰るという人気商品にまで今やなっている。友人の母上がコレを選んで送ってくれたと云うのも、その美味しさがホンモノであるとの自信に漲る地元の方ならではの心配りだろう。
こんな美味しいチクワを食べてしまうとフツーの竹輪では満足できなくなってしまい「いったいこの先、ボクの竹輪ライフはどーなってしまうのだろう…」と困惑とも不安ともつかない日々を送ることになりはしないか。
農民市場で購入してきた採りたて胡瓜を突っ込んでは、当家の母君が丹精込めて作った梅干しを叩いては梅肉として添えてやる…そんなテの込んだコトをやったりもするのでヨケーに引っ込みがつかなくなっているのよ。
まぁいいか…食べたくなったらまたオネダリしちゃえば。



コチラも平成9年から製造を始めた新参モノだ。房総山武・松尾町に酒蔵を構える「寒菊」がドイツの“ビール純粋令”を忠実に守り抜いた4種類のビールを醸造し、千葉そごうなどでの販売を通じて大変高い評価を受けている。
その“令”とは「麦芽・ホップ・酵母・水のみを原料とした飲料だけがビールと呼べる」と云う厳格なマイスター精神なのであり、ある意味日本酒の蔵元である同社の歴史に相通ずるモノがあったのかもしれない。我が国で売上ナンバーワン!などとイバっている某社の代表製品はコーンスターチや米までもが原料の一部であり、とてもビールとは呼べない量産飲料であるのとは大違いなのである。
ドイツから持ってきたホップや酵母を使っていても「あぁ、ニッポンのビールだな〜」と思える個性もあって、やはり風土に合致した製品に仕上がっている。
先日の舞浜地ビール同様やはり九十九里の海の幸と一緒に楽しみたかったが、いちおーニッポンの海はつながってるしさ。


合資会社寒菊銘醸
http://www.kankiku.com/










薔薇も白百合も終りが近くなってきました

Afternoon, June.08. 2009.