ペッパーポークとガーリックライス

“磯おろし”のために作ったメヒカリの天ぷらは少し余分だったようだ。翌日の昼食はだしつゆで煮てタマゴとじ、手っ取り早くドンブリにしてしまうのが正解だった。

タマとじ系ドンブリ物に青味は欠かせない。何と言っても三つ葉にトドメを刺すのだが、スーパーで販売されているものは1パックの量が多過ぎてどうしても購入をためらってしまう。
たまたま三つ葉を使う料理を予定している時ばかりではないのでナニかホカの青味で代用するコトになるのだな。代表選手はキヌサヤで、残っても味噌汁の具にできるし、さっと茹でてマヨネーズをつけて食すのも朝夕のオカズとなってムダがない。
この日は菜園にカッテに繁殖している大葉を刻んでトッピングだ。魚介系の天ぷらは翌日になるとどうしても若干の臭みが出てしまうので、こうしたニオイ消し香草は都合がよろしい。キヌサヤでは見てくれだけで役不足、そんなイミでも三つ葉はありがたい青味であり、その度に「今度は菜園に植えておこう」と儚い決意をするのである。
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「たまにはバックリ肉を喰おう」と言いつつ量の調節がしやすいスライス凍結肉を常備しているのは理屈に合わないというかセコい気もする。
しかし米国産とはいえ百円台前半でテに入る豚肩ロースのスライスは便利なバラ凍結になっていて、冷凍庫から出したてでもカリカリハラハラとハガレてくれるので「今日は1人3枚!」などと正確にコントロール出来るところが素晴らしい。
生姜焼は真っ先に候補の筆頭となったが「ソレをやるならマカロニサラダも添えたいしトマトなどの野菜類だってなければつまらないじゃん…」と却下の運命を辿ってしまったのである。ウ〜ム、困った…
何かよい解決策はないものかと冷蔵庫内を探すと一本の焼肉のタレが出てきた。静岡でムカシから愛用されている“鶏林食品・焼肉のたれ”である。醤油味がベースのこのたれはブラックペッパーの粗挽きがビシッと効いていて、特に豚肉との相性は大変よろしい。お〜し、コレでニクを焼いてゴハンにのっけて食べちゃおー♪と素早く決断を下した。
どうせなら…とゴハンはガーリックライスにする。仕上げにちょっぴり醤油を垂らしてフライパンの中で香ばしさを出してやるのね。ソコに焼きたての豚肩ロースだ…へっへ〜、タレがシミて美味そうではないか。
さらにペッパーミルでブラックペッパーをガリガリとトッピングし、ホット&スパイシーなペッパーポークを完成させてやる。コイツはイケるぜ!
ゴハン料理なのにナゼかビールがよく合い、アっと云う間にオナカいっぱいになってしまう夕食なのである。




鶏林食品株式会社
http://www.yakinikunotare.com/