暑いんだけど『四種のきのこ』で鍋を…

梅雨明けしたばかりとは言え何でこのクソ暑い時に鍋なんぞをしなければならないのか。そのワケはキノコにあるのだ。

秋の食材と云うイメージの強いキノコである。確かに落ち葉の間からニョキッと現れている姿は絵になるが、実際はその時期には降雨量も減少し湿度も低くなっているし、気温も低下し始めるのでキノコが育成してゆく条件としてはキビシイものがあるのだ。
まれに台風などによる大雨のあとに好天となり地表の温度が上昇したりすると、眠っていたキノコの菌が活発に分裂増殖し思わぬ収穫にありつくコトもあるが本当に稀なことで、よっぽど運がよくないとそうしたシアワセには巡り合えない…と以前に知人のキノコ博士から聞いたことがある。そう、山のキノコの旬は梅雨明けから盛夏にかけてというのが正しいのだ。
しかし市販されているキノコはプラント栽培だし年中出荷されてるんだからカンケーないんじゃないの?というご意見も至極真っ当なものであるが、食してみるとその違いはハッキリと判る。

マツタケにも似たブナシメジの香りはいつもにも増して強く、鍋で加熱する前からその存在を大きくアピールしてくるし、足付きナメコなどは軸の部分のチカラ強さが全く別モノだ。シャッキリとしたエノキダケの歯触りやキメの一層細かくなったエリンギはモチモチとさえ感じるほどの楽しさを発散する。
昨晩の鍋は動物性タンパク質は一切入れなかった。キノコ四種以外には豆腐と二種のネギだけである。キノコだけでどうしてこんなに美味しくなってしまうのだろう…。
幸いなコトにボクの居住するエリアは食用キノコの宝庫らしく近所の富士山やさいセンターなどには首都圏から名店のシェフたちがキノコの旬を求めて直接来店するらしい。
そのうちボクもちょっと覗いてみては美味そうなヤツをテに入れてこようではないか。さて、次はどんな料理にしようかなぁ…






富士山も梅雨明け

2009.08.04. 09:14 @Mannohara, Fujinomiya-City