涼しくなったので『ポ・ト・フー』

ソレでも朝晩はめっきり涼しくなりラクになった。ちょっと遠ざかっていた鍋も先日ジッコーしたし、温かな煮込み料理もそろそろいいなぁ…となってくる。

フツーは“ポトフ”と短く表記してしまうが、正確に言うとフランス語でpot-au-feuとなり『ポ・ト・フー』なのだ。意味が“火にかけた鍋”なので知ってしまうと「な〜んだぁ」とストレート過ぎてつまらないのである。イタリア料理の名前みたいにもうちょっとヒネリの効いたものだと面白いのに…とは思うが、フレンチはこのテの名前が多く国民性がよく現れている。
この日はジャガイモと人参にソーセージだけのシンプルなものになってしまった。本当はタマネギやセロリなどを加えるともっと美味しくなるのだが、買い物に出かけるのがメンドーでテキトーにやっつけてしまった煮込み料理だ。
安モノのウィンナーソーセージにごくフツーのコンソメキューブなのでさして美味くもないハズなのだが、冷凍庫から出てきたたった一本のソーセージが全てを救ってくれた。いつぞやの北海道フェアで入手した“とんでんファーム”のスモークサラミなのである。
数本購入して楽しんだアトに「もったいないから…」などとケチケチ1本だけ真空して冷凍保存しておいたモノなのね。コレがいいダシになった。
ロリエの葉を一枚入れたのも良かったかもしれないし、塩もフランス産フリュード・メール・ド・ゲランド…ってお手軽ぶってたクセにけっこーコダワってるじゃん。そう、手順やレシピが単純な料理ほど基本調味料やスパイスにはシンケーを払うのだよ。