神戸サミット2009(5) 悶絶美食の宴 @古法華自然公園

北陸のエロ将軍を乗せた仏蘭西製の籠は高速道路の渋滞にハマり予定の時刻よりすっかり遅れて神戸に到着した。今回はいつもの若者たちがシゴトで参加できないので平均年齢はグッと上昇しており、キャンプサイトの設営にも影響が出るのではなかろうか…と少し心配だった。まぁナントカなるでしょう、とにかく出発だ〜


山陽自動車道を経由して古法華自然公園に到着した時は午後の二時を過ぎていた。明石と姫路の中間にある加古川市の北側20kmほどの位置にある加西市が民間業者に委託管理しているこの公園は地図で見るとざっと160haほどもあるだろうか、ジツに広大な面積の公園なのである。
キャンプサイトもかなり大きなものだが、ボクたちが到着した時には駐車するにも一苦労なくらいヒトが溢れ返っていてニギヤカであった。ほとんどは昼間のバーベキューのために利用する人達なので夕方には落ち着くのだろうが、先発隊が場所取りをしていてくれなかったらこの大所帯はピンチだったかも知れない。


早速テントやマーキーの設置に取り掛かるが、やはり…と云うべきかヘマをやってしまったのよ。なんと木立をまたいで骨組みをしてしまい、やり直し移動なのである。なんてこったい!コレだからオッサンはイヤなのだよ…
ヤレヤレなんとかカタチを作って晩餐会の支度にとりかかろうかとしたものの、少し時刻は早過ぎるようだ。そうだよ、その前にやっておくべきコトもたくさんあるのだ。
ビールサーバーがキチンと機能してよく冷えたビールが飲めるかどうか点検しなければならない。毎年恒例のコトではあるがキャンプ場に業務用の生ビールサーバーを持ち込むアホは我々ぐらいのもので、今年のアイテムは生エビスと生プレミアムモルツの二種類だ。お〜ヨシヨシ、平素のシャビった発泡酒とは違い「やっぱりビールはコレでなくっちゃ♪」なのである。念のためにもう一杯飲みほして点検業務その一は終了。


ワインのテイスティングも欠かせない。十数本持ち込まれた極上ワインのコルクは次々と引き抜かれ、ワガママなおやぢ達のリクエストに応えるワケなのね。よ〜し、コチラもオッケーだ。酒担当お任せでもう一杯別のワインを確認、点検業務その二が終了。
そうこうしているうちにそろそろ本気で支度を始めなくてはならない時刻になった。


ボクの担当は“馬刺し”なので先ずは薬味の刻みネギから始める。そして生姜と山葵のスリおろしは女性にお願いして馬肉のスライスだ。
昨年に続き今年も上等なブツをテに入れてきてくれた友人に感謝しつつカットを始める。目玉は“中トロ”と呼ばれる霜降りと“バラ”肉だ。お味見をする前からナイフに着く脂の具合でこの馬刺しの素晴らしさは充分判断できた。
エクセレントな美味しさを想像しつつ富士宮から持参した“ジャンボ落花生”をつまみにしてビールをもう一杯…


松茸を炭火焼する。Gの御父上の時代から愛用しているという備長炭は強い火力と火持ちの良さがこうした料理に最適な熱源として活躍してくれる。
ゼイタクにもゴロリ丸ごと網に乗せられ焙られる松茸からはいい香りが昇り立ってくる。アチチっと裂いてスダチを搾りクチに運べば天国が待っているのよ。ジャキッというかゴブッと表現したらいいのか、独特な強い歯ごたえに強烈な香りが纏わりついて「あぁ、コレがニッポンの秋の味覚なのね♪」などとグルメ番組のレポーターのような発言の一つもしたくなる。
「どうです、この音も聞いて下さい!」なのだな。


札幌のKが気合を入れて“根ホッケ”を手配してくれた。タダのホッケではない、沖合の深場にある岩礁などに居ついたホッケでグルメが泣いてヨロコぶ珍品だ。
こういうモノを焼くと備長炭の有難味がよく解る。焼き網にゲタを履かせて“遠火の強火”をムラなく実践できるのは炭火焼の強みだ。
やはり旨味が違う。脂のりは意外に少なかったがしっかりした身肉と香りの良さ、そしてイカにも海の幸といった深い旨味に参加者がノックアウトされている。
   ◆◇◆◇◆
「ハモしゃぶに松茸も入れちゃおー♪」
信じられない組み合わせである。Gが東山商店街の魚屋さんにお願いしてあったハモは肉厚でリッパなものだった。しかも既に骨切り処理がされていて我々はそのままダシにシャブするだけのテマ要らずなのである。


ホックリと甘いハモの身は関西ならではのお楽しみでコレだけでも満足な一品のハズなのに「うりゃ〜っコレデモカ!」と云わんばかりに松茸を加えてしまう輩どもには天罰が下るに違いない。


Uが淡路島で購入してきたという“晒しの必要のない玉葱”も入った。フツーのタマネギの倍ほどもする価格には尻ごみしそうだが、そのキョーレツな甘みと味わいには脱帽なのね。
まるで“松茸の巨大土瓶蒸し”状態で、そのダシ汁の美味さと云ったらもうコトバが見つからない。ハモ・玉葱・松茸そして薬味には三つ葉…「アナタたちはこれ以上ナニを望んでいるのか」とお叱りの天声が響くようだ。
しかも『碧寿久保田』などというとんでもなくプレミアムな日本酒の登場には地獄の門が見えたようなキモチにもなる。
まだまだ先は長いのにもう全てを味わい尽くしてしまったかのような時間が過ぎてゆく。


お約束第一弾の秋刀魚。どういう規格があるのか詳細は知らないが「18尾/箱」という特大サイズのサンマは多分釧路水揚げのものだろう。
頭の後ろが盛り上がって、いわゆる“セッパリ”状態になったサンマであり、食す前からその旨さは一目瞭然である。
キャンプサイトにはオキマリの焼肉系バーベキューや焼そばの匂いが漂っているが、このサンマの炭火焼がモウモウと煙をあげては強烈な香りが運ばれてゆくとサイトにいる人々の唾液と食欲を呼び覚ましては大いに悩ませたに違いない。


そしてお約束第二弾のホルモン焼も。
極上カルビもあったしミスジのような超霜降ビーフもあったが美味い肴と酒に溺れ、もう写真などはどーでも良くなってしまった。そうそうGがお得意の軍鶏もあったんだよなぁ…
この日のこの一瞬のためにここ数ヶ月間の節制があったといっても過言ではない。思いっきり喰いまくろう、そして翌日のコトなど考えずに酒を楽しもうではないか…


昨年はUの挙式が行われた神戸サミットのキャンプ、本年はM夫妻挙式がスケジュールされていた。
ほとんど犯罪に近い年齢差ではあるが、まぁご本人同士がヨケればいいのであってエロおやぢがクチを挟む権利はない。どうか末長くオシアワセに… 
来年もまた楽しいサミットキャンプでお会いしましょう。
あぁ〜しかしこのケーキ、ボクは食べてないんですな。 ってこのアト急激な睡魔に襲われ…






古法華自然公園キャンプ場
http://www.city.kasai.hyogo.jp/02kank/01kank/0303_01.htm
兵庫県加西市東剣坂町字善防北ノ手1345-2
TEL=0792-89-1320 / 予約専用TEL=0790-42-8740

地図


古法華自然公園
http://kobe-mari.maxs.jp/kasai/furubokke.htm








今朝の富士山



5:30AM, September 25. 2009. @Mannohara, Fujinomiya-City










ムー吉どん
こんばんわ! マツタケ出しハメ初体験?(爆)
違うってばさー\(≧▽≦)丿 ハモだよねぇ… って日本海側はハモはいないの? 食べる習慣がないだけかもしれないけど。
前日に荷物も積み込んでおいたからさ、当日はヨユーだったのよ。先に出発していてもたぶん結果は一緒だろうね(*^_^*) ホント、今回の渋滞は想定外だったにゃ〜
で、来年は誰か結婚式やるの?(笑)



みいさん
こんばんわ! ジツにヤラしそーな顔したおやぢでしょーノ(´д`*)
カロリー摂取も壮大でしたが山登りなど消費の方も激しくて、逆にヤセましたー(笑) 行き帰りの渋滞でも気力体力消耗しましたしねー
三泊四日のサミットですがコレでも去年より一日短かったんですよ。まぁ年に一度のお祭りですからカンベンしてくださいな。
シアワセそうな二人でしたよ… 遠くからぽ〜っと眺めていました(o^∀^o)



がんたさん
おはようございます! もうダマされませんからね、疲れるアソビ(笑)
やっぱり“若い”っていいですね、ガムシャラに飲み食い出来る体力と気力が羨ましくて… 来年はぜひ彼らにも参加してもらえる日程にしてあげたいですね。
しかしオッサンたちもなかなかヤリましたよ〜(≧∇≦)b 翌日山登りまでしちゃってさ(爆)
また美味しいものをいっぱい食べさせて下さい♪



サッチさん
おはようございます! 参加は歓迎しますがDB化対策はセルフでお願いします(笑)
キャンプでの宴は超美食大戦なんですが、前夜祭や反省会がまたスゴいんですよ〜(^o^)v関西は食文化が違うので珍しいモノも多くて楽しいですよ、コーフンしてしまいます。
うっかり写真を撮らなかった食材・料理・ワイン・酒がたくさんありましてね、一所懸命調達にハゲんでくれた方に申し訳ないキモチでやんす(;´Д`)ノ