茄子と甘唐辛子の味噌炒め

夏の野菜に秋の実りが入れ替わる時期になった。夏の間、当家の菜園で陽の光をたっぷり浴びて育ったカラーピーマンと甘唐辛子に秋茄子が加わりミゴトな彩りの収穫だ。


甘唐辛子と云ってもベツに特殊なモノではない。ピーマンや獅子唐がこの代表格でパプリカや万願寺唐辛子もこの部類に属する。
毎年母君が苗屋さんから購入してくる。いつも同じ品種ではなく、ビミョーに大きさカタチや推奨生育環境が違うようではあるものの、食べてみると総じて似たようなカンジである。
今年の甘唐辛子はナンチャラ唐辛子と母君が言っていたが覚える気もないいーかげんおやぢには、食味や名称の違いを語る資格はないと思われるのだな。
暑い時期に採れていた茄子は色はともかく虫喰いやワレ変色も多く、いかにもトーシローが作りました〜みたいな作品だった。ところが今月に入って再び実を結び始めた茄子はカンペキな美貌を誇っていて、八百屋の店先に並べても決してハズカしくない姿だ。
とても同じ株から出来る茄子とは思えないのである。


その美人さんをどーやってモノにしようかと策略を練るエロおやぢは「焼きナスもさんざん食べたし、麻婆茄子はこないだ食べたばっかりだしねぇ…」と悩むワケだが、甘唐辛子も茄子も味噌炒めには好適な食材だし真っ赤なカラーピーマンは彩り添えに申し分ないではないか。よしよし、豚肉を加えて“味噌炒め“にしてしまおう♪とキメたのだ。
八丁味噌や豆板醤で中華風の味噌炒めを目指すが、ちょっとプロっぽいコクと旨味を出すために豆豉(トウチー)を刻んだものをプラスすると大いに結構な味となる。
ボクが使っているものは中国産の本格テキなものではなく、ジツは浜納豆(大徳寺納豆)と呼ばれる味噌の原型みたいなものだ。本来は黒大豆に塩を加えて発酵させた調味料なのだが、奈良時代にニッポンに伝わったその製法が変遷して現在のカタチとなったもので基本的には似たような旨味と香りを持っていて充分代用が可能なのである。
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いや〜サスガに美人は脱がしても美人で、舌を這わせると白く滑らかな肌からは色香が…おや、またハナシは違う方向に誤解されそーなのだなぁ。ナスの身のコトなのであって、キメが細かく弾力のある身肉が味噌に馴染んでジツに美味い。皮も柔らかく油通ししたコトによって適度なシマリが出ていて心地よいのである。
甘唐辛子のパリパリとした歯ごたえと対照テキなコントラストを生み出しビールの肴にはサイコーなのである。しかし、もう少しだけ甘くしてもよかったかな…カロリーは十分に高いけど。








夕方の富士山



5:28PM, September 17. 2009. @Mannohara, Fujinomiya-City