豆乳入りの乾麺で『鶏南蛮蕎麦』

「どうにも怪しいナマエの蕎麦だけど…」
札幌のＫはボクにコレを手渡しながら笑った。

豆乳で練った乾麺の蕎麦というから、そのナマエのおいちゃんのようにもっとクセのあるものかと思ったら、全くそんなコトはなくフツーに美味しい蕎麦だった。
のど越しや香りも良好で、言われなければ豆乳が入っているコトなど誰も気付きはしないだろう。サスガに作付面積・生産量ともにダントツ１位の北海道である、製品レベルは高いものなのだ。
豆乳を加える理由は食味や食感向上のためと云うよりは栄養価の補助としての役割を担っているのではなかろうか。ビタミンＢやルチン質などが豊富に含まれるわりに少ない無機質を豆乳が補ってくれるワケで、特にカリウムはその比率が高い。もっとも温かい蕎麦にして食す場合は様々な具材を加えるので蕎麦そのものの栄養価云々を語ってもイミのないコトかも知れないが、冷たいザルそばなどの場合は多少なりとも影響はあるだろう。
昨日は鶏肉でダシつゆを作り“鶏南蛮”にしてみた。鴨肉なら申し分はないけれども鶏肉だってけっこー美味しいものなのだ。
いよいよこうした温かい料理が欲しくなる季節になっている。