和の食材でイタリアン『そばパスタ』

孝行娘は親の同窓会に便乗して長野の温泉でホネ休め… まぁ、ソレもいいではないか。その千葉の友人Cはちょっと変わったパスタをその時に購入してはボクに送ってくれた。


ウ〜ム“そばパスタ”か、本国イタリアでは蕎麦粉もパスタにして食すと云うが実物をテにしたのはコレが初めてだ。
しかもフツーのスパゲッティ−形状ではなくタリアテッレのように幅の広い平打ち麺で、コレはハンパな調理では物足りなくなるのはスグに判った。知識や経験が豊富な料理人ならばもう少し気の利いたレシピも思い浮かぶのであろうが、なにせコチラはトーシローである。月並みにキノコとベーコンのクリームソースといった料理しか思い浮かばないのである。
   ◆◇◆◇◆
国内産そば粉100%と謳ってはあるが麺そのものは十割蕎麦ではなく小麦粉とのブレンドだ。そうしないとパスタらしい味にならないからなのだろうし、十割まで追い込んでしまうと麺がブツブツと切れてしまうのは何度か経験している。配合比率までは分析できないものの、およそ半々くらいだろうか、ソレでもワケの判らない輸入蕎麦粉など使っていないという安心感は頼もしい。


そばパスタは飯綱高原、そしてベーコンは小諸、ぶなシメジはホクトの製品だから佐久だろう。すべて長野県内で製造されたものばかりだ。ミョーな部分にコダワるボクとしてはクリームも長野県産にしたかったのだがサスガにソレは叶わなかった。
レシピとしてはごくアタリマエに作ったクリームソースなので特にあらためて述べるコトもないが、強いていえばコクだしに若干のパルミジャーノをソースに溶かし入れたコトくらいだろうか。
王道テキ調理ならばトッピングにパセリのコンカッセなどを用いて青味のコントラストを与えるところだが、ココでふと思いついたのは先日茹でシラスを食すときに購入してきた同じ長野県産野沢菜漬がまだ冷蔵庫に残っていたコトだった。そう、ソレをクリームパスタに入れてしまおう!というジツに型破りなレシピなのである。
和風な食材、しかも漬物という特殊なカテゴリに在るモノをこんなところに持ってきていいものだろうかと少々心配だったが、結果はソゥナイスだったのだな。
ベーコンやキノコの香り旨味の合間に滑り込んでくる野沢菜のシャキっとした食感と醤油の風味がニッポン人のココロをくすぐるものがある。そしてほんのりと薫ってくる蕎麦の風味との相性も大変によろしい。
コレも同郷の志の為せるワザか、我ながら愉快な思いで食した一品だった。




サンクゼール
http://www.stcousair.co.jp/


☆ ヘンタイって呼ばないで下さい。応援もよろしくお願いします…




今朝の富士山
冠雪は意外に増えていなくて落胆…



5:52AM, November 13. 2009. @Fujinomiya-City