生シラスがダメでも『刺身定食』があるさ…

某国営放送の地方局が制作した夜の番組では「静岡の用宗(もちむね)漁港で今、生シラスのドンブリが大人気だ!」と紹介していた。
漁協が直営しているお店だけあってシラスの量もテンコ盛りでハンパではない。しかも一膳が¥500という破格のお値段ならば人気が出てアタリマエだろう。


おぉ〜ソレならば早速喰いに行こーではないか、と温暖な日和の幸運をかみしめながら出発した昨日だ。
富士宮からはクルマで一時間半程度の距離でドライブにはちょうど良い位置にあり、久能のいちご街道から国道150号線で安倍川を渡れば間もなく用宗漁港がある。
だが到着していきなり圧倒された。ものすごいヒトの行列なのである。やはりメディアのチカラは大きいのか、こんな小さな漁港にワンサカと人が押し寄せ駐車スペースもままならない状態になっていた。
それでも「まぁ仕方がないさ」と列の最後尾についたが、世の中いろんなヒトがいるもので最前列まで偵察に行っては情報を提供してくれる御方もいる。オッサンはハラが減っているのかコマメに行ってきては逐一報告をしてくれるワケであるが、そのうち暗い表情で戻ってきた。
「もう生シラスは売り切れなんだってさ〜」
いや〜ん、ショックぅ! マグロ丼や茹でシラス丼はあるらしいが、そんなもん喰う為にこんな行列で待たされるのは御免よ…とボクは移動を決心したのだ。
目指すは隣町の焼津だ。お魚センターで食事という堅いテもあるが。ココは一発カケに出て漁港まわりを探ってみるコトにしたのよ。
   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
行ってみるとやはりなんだかヒトが集まっているお店があるではないか。しかしクルマを停めるスペースはまだちょっとヨユーがある。ヨイコラショとメガーヌをネジ込んでお店の暖簾をくぐってみた。


元々は“ツナコープ”という販売店を改装して営業しているお店なので、フツーの寿司屋さんとは違ってガサガサと趣はない。しかしメニューを見て驚いたのは、その「ハンパネェ」安さであった。
ボクが食した『刺身4点盛り定食』はアサリの澄し汁とマグロの煮物、漬物&ゴハンというセットで¥840、しかもサービスでネギトロまで乗っていて実質5点でタイもマグロもウマウマ満足。
同行者が注文した『三色丼』に至っては同じ汁椀がついてなんと¥630なのである。コチラは鮪のヅケとネギトロ&イカがたっぷり乗っておりサスガにお店のオススメ一番だけのコトはある。品質お味共に抜群、ジツにCPの高いメニューが並ぶ与作鮨さん… どうやらとんでもないお店を見つけてしまったようだ。
しかし“生シラス丼”への執念は萎えてしまったワケではない…


◎気になるメニュー&マップはコチラ

与作鮨
静岡県焼津市中港2-6-13
TEL=054-629-0873
ACT=07:30-21:00 火曜定休






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