もったいないどころか『しらす蕪菜飯』

「食べられる部分は全て使え」
かつての上司のコトバだ。何気なく捨ててしまっていた野菜の切れ端や外っ葉もちょっとだけテを加えてやることでリッパなオカズにもなるし、ソレを生業としている者にとってはコストの削減にもつながる。


先日首都圏にある某個人弁当屋さんの激安価格のヒミツとやらをテレビで放映していた。お笑い芸人のバカコメントにウンザリしつつ感心して見入ってしまったのは、そのお店の従業員全員が食材のムダを一切なくそうと一丸となって闘う姿だった。
アタリマエと言ってしまえばそれまでだが、やはり現実として現代の日本人は“食”と云うものを安易に考えあるいは半分バカにしては例えようのないムダをすることに鈍感になっているのではないか。
スーパーに行けばキャベツの棚の前には段ボール箱が置かれ、青々と新鮮な外葉をソコに剥き捨てて行く者が大勢いる。バカ消費者にへつらうお店にもモンダイがあるし、またソレを当然の如く思うDNAが確実に蔓延している。
キャベツだけではない、ダイコンやカブにも新鮮でパリパリした葉がついたまま売られているのに平気でソレをむしりとってはカゴに捨てて行く… なんと情けない姿なのだろう。 ご丁寧に切り落とし用の包丁まで準備してあるスーパーがあるのには開いたクチが塞がらない。
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ザクザクっと切って塩を入れた熱湯で茹でてやると、それまでクスんでいたグリーンが鮮やかに変化する。よ〜く水気を絞って保管すれば数日は美味しく食べられるし、味噌汁の具にしても彩り鮮やか&楽しい歯ごたえで、タダ同然なのにこんなにいいモノがあるのだな。
頂き物のカブは漬物にして食したが、いささか葉の量が多かったので残りは全部茹でてしまった。ちょうど県内産の茹でシラスを購入してきてあったのでゴハンに乗せて食べるのだ。
焼海苔をちぎってゴハンにバラ撒いた上に蕪っ葉とシラスをマゼマゼしてテンコ盛りする。醤油にワサビを溶き入れ上から少々回しかけ、待ち切れずにバックリと頬張る快感♪
あぁ、こんなに美味しいのにねぇ…




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今朝の富士山
月明かりにボォっと富士山が見えていたので撮影していたら
またもや運の良いことに流れ星…



5:42AM
Original Photo




そして陽が昇ると
少し増えた冠雪が紅く染まってゆく


6:48AM, December 02. 2009. @Fujinomiya-City