はんなり京都のお惣菜・前編　『ゆばの佃煮』

母君がご学友と同行された一泊二日京都旅行からお帰りになった。ナニやら某重要文化財が年に一度の御開帳となるとかでソレ目当てに行かれたようだ。

ババア二人の旅土産話の聞き役と引き換えに京の美味しい食べ物をいくつかいただきヘイコラ退散してきた。ドコに行くにもクルマを使い無軌道な楽チンばかりしているボクとは違い、ババアの二人旅は公共交通機関と徒歩によるものだけに、普段メにするコトのないものまでも吸収してこられるのはジツに羨ましく思えてくる。
が、いざジブンがそうしたチャンスに恵まれたとしてもやはり京都くらいまでならメガーヌを飛ばしてしまうのではないか…と自信がない。ソレくらい運転の楽しいクルマであり、またドコに連れて行ってもその土地の風景に馴染んでしまう優秀なデザインなのだと思うのだな。
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出かける前から母君はこのお店にメをつけていて湯葉料理コースのご昼食を楽しんで来られたワケであるが、ソコで食したこの“ゆばの佃煮”が大層お気に召したようで極楽トンボのバカ息子にもちょっとばかし…との親心なのである。有難い。
佃煮とは言っても京都らしいはんなりとしたお味の中に山椒のビシッとした辛味が効いていて心地よい。温かいゴハンに乗せて食せば無限オカワリ君になってしまうが、湯豆腐にトッピングしたものもまた味わい深いものだった。
日本酒の肴としてもスバラシいし…