(194) 岩手県大船渡『三陸帆立ビーフカレー』Special

ホタテと云えば北海道が真っ先に挙げられ水揚高は全国生産の52%・118100tを占めるが、青森県も結構な量で38%・86000tを誇り意外な肉薄をしている。


ところが黒潮千島海流がぶつかる三陸海岸でも帆立貝の養殖が盛んに行われていて牡蛎ばかりではなかったのである。
三位は宮城県14500t、四位に岩手県7100tとグ〜ンと比率は下がるがソレでも生産量としてはかなりのものだ(2008年の農林水産省資料数値)。
このレトルトカレーを食したときに生産地が岩手県となっていたのでふと気になって調べてみたワケで、ニッポン全国でさえまだまだ知らないコトがたくさんあるのに世界にその範囲を拡大すれば、とても生きているうちには全てを知るコトなどとうていムリな夢だと悟った。
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さてそのホタテ貝をビーフカップリングしてカレーに仕立ててしまうというありそーでなかったレトルト製品を食してみた。
ホタテ・ビーフいずれも食材原価としては高価な部類なのでたいていはケチケチ入っているケースが多いのに、コレは内容量200gの半分以上がホタテ貝柱と牛肉ではないかと思えるほどタップリ入っている。いつぞや食したさざえカレーとは大違いだ。美味しさを表現するためにはある程度の量も必要だし価格はソレに応じて付与すればよく、また製品の評価は食味が価格に優先するというコトを立証してくれるよいお手本なのである。コレぞ♪と思いリピートするキモチは日々の支出を削ってでもまたテに入れたいという強い決意を引き起こし商売の成功につながってゆくのであって、お手軽観光土産目的の価格優先仕様からはヨロコビは生まれてこないのだな。


非常に美味しいカレーだ。ハコのウラ書きにあるように“感動”の名にふさわしいスペシャルな味である。
もうひとつ特筆すべきは海鮮系レトルトカレーにつきもののクセが全く感じられないコトだ。レシピの工夫もあるだろうが、やはり獲れたて新鮮な帆立貝を使用しているからなのだろう、水産会社の製品らしいではないか。大いに拍手を贈りたい。
同時にこんな素晴らしいカレーをお持ち下さった南蛮辛汁飯査察団の団長殿にも感謝なのである。





鎌田水産株式会社
http://3riku-aji.com/
岩手県大船渡市赤崎町字鳥沢164番地2
TEL=0192-27-8470 FAX=0192-27-8448
ACT=8:00-17:00




☆ ホタテとビーフの組み合わせって某ステーキ屋でもあったなぁ… クリックで応援して下さい!





Sora
青空って久しぶりの気がしない?



Afternoon, March 26. 2010.