低価格弁当2題

よく行くスーパーのお惣菜コーナーでは¥250という低価格の弁当をウリにしていて、何度かソレを購入しては大いに助かったものである。まぁいくら安いからと云ってもそうそうしょっちゅう食べていると飽きてしまい、有難味もなくなってしまうので控えてはいたのだな。


これまで食したのはみそカツ弁当ハンバーグ弁当でどちらも特に不満など生じようもない出来だった。こんなお値段で文句などつける方が間違っているのである。
買い物ついでに時折そのコーナーをチラリと見るが、いつもスグに売り切れてしまうようでカラになっていることもある。やはり経済状況の影響もあるのだろうか、そうした需要は多いのだなぁとみょ〜な寂しさも覚える。


所用で出かけたついでに夕食の買い物でも済ませてしまおうと立ち寄った某日、いつもと違う¥250弁当が並んでいた。おぉ〜鶏の照焼ではないか!
少し遅い時間にもなっていたのでコイツで昼メシはオッケーだよなぁ…と購入してみた。考えて見ればもう半年以上もこのお弁当を食していないではないか。やはりいつも同じでは消費者にソッポを向かれてしまうのでタマにはアイテム変更のしているのだな。
その間に低価格弁当と云えば山梨県にドライブに行った折に青空のり弁をジッコーしたりもしたが、お家でこうしたモノを食すのは久しぶりなのである。
ドレドレと食してみるとごくごくフツーに美味しくて、当然の如く何の不満もない。チキンは多分ブラジル産冷凍輸入モノだろう、特に味わいがあるワケでもないし水っぽいようなジュウシィさではあるものの甘辛醤油ダレで調理してしまうとそんなコトはどーでもよくて、とにかくゴハンのオカズには食味もボリュームも適した料理になっているのね。
添えてある生姜の漬物やキンピラ牛蒡のお味も悪くはなく、ヘタに中途ハンパな弁当よりはよっぽど潔さ・割り切りがあって結構なモノなのである。


そんなワケで低価格弁当に目覚めてしまった…というワケではないが、ちょっとこの辺りのランクのお弁当に興味ワキワキとなったのもジジツである。
調べ物をしに市立図書館に行ったまではよかったがウッカリしてお昼の時刻はとうに過ぎていた。これから帰って昼ゴハンを作るのもウ〜ンなんだしなぁ…と悩んでいた時、そうだチェーンのあの弁当屋さんに目玉商品の幟旗が立てられていたコトを思い出した。早速ゴォなのである。
「今話題のハッピーグルメ弁当は?」…「〇ん〇ん?」…パプパプ(ヨロコビジャンプ)♪と、30年以上もムカシからやっているローカルCMで有名なアノお弁当チェーンである。当時は若くて美しかったCMおねーちゃんも今ではすっかり年季が入って…と時の流れをツラツラと想像させるCMではあるが、いまだにソレを流し続ける企業もスゴい。また決して不快なものでもなく思わず微笑んでしまう面白さもあるのだな。
とハナシは脱線してしまった。購入した弁当は『季節限定・かきあげのり弁』¥280というお店のイチオシ商品だ。
注文してからかき揚をフライヤーに投入するので少々待たされはするが、その代り熱々のかき揚が乗った弁当をテにすることができる。ソレにしてもデカい! タマネギ・ニンジンの野菜に小海老やキヌサヤで彩りを与えサクサクしていてとても美味しい。
基本はのり弁なのでオカカの生フリカケの上に九州熊本産板海苔がバーンと貼り付けられ、チクワの天ぷら・桜漬・キンピラと定番ゴリ押しスペックではあるが、なんともこのかき揚の出来は素晴らしく悩ましい香りを発散し続ける。
図書館は飲食禁止になっているのでメガーヌの中でランチとなったが「コイツはまた買ってきて食べたい!」と思えるお買い得弁当なのであった。




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