無事に目当ての金山寺味噌もテに入れたしとびきり美味しい昼めしも食べた。ナカナカに充実した一日であった。しかし疲れたな… 暑さのせいもあるだろう。
もう帰ってから夕食の支度をする気力はなくドコカで出来あいを購入して済ませてしまおうではないか、とメガーヌを走らせながら考えていた。
山梨方面や清水・静岡から富士宮に戻るルートはいくつもあるが、その一つに芝川という町を通る道がある。元々は富士郡芝川町という独立した存在で農林業の盛んな町だ。今年の春に富士宮市と合併したものの、従来から相互にヒトの行き来も多かったので違和感は全くない。むしろ遅かったのでは…と思えるほど関係の深かった同じ経済圏である。
町役場(現在は市役所の芝川出張所か)のスグ近くにムカシからある肉屋さんがあって、ソコを通る度に「自家製メンチ」という幟旗が風にハタハタしていて気になって仕方がなかったのである。そう毎回「あ〜、喰ってみてーなぁ」と思いつつその場をスルーしてしまうのであったが、いつかその決心をするトキがやってくるだろうという予感はあったのだな。
そう、こんな絶好のシチュエイションはない!この日をハズしては末代の恥辱と思え!とばかりに急ぎクルマを停めるのであった。
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お店の引き戸を開けると店内には揚げ油のいい匂いが漂っていた。ちょうど夕方に差し掛かる時刻だったので勤め帰りの主婦をネラってコロッケやトンカツなどの揚げ物の準備製造に拍車がかかっているようであった。
丁度揚げたてのメンチカツとコロッケがパックに入れられ、ヒートランプの点灯するショウケースに並べられたばかりだったようで、テにとるとまだアチチの状態だった。
コロッケは3コで280円、メンチカツは同じく3コで320円。どちらも単純にお値段だけを見るとそう安くも高くもないが、実際に食してその内容とボリュームを体感するとコレがジツに素晴らしいお惣菜であるコトに誰しもが驚嘆の声を上げるだろう。
ずっしり重いメンチはたっぷりの粗挽き豚肉がタマネギと共に現れる。流行の肉汁じゅわ〜なジューシィタイプではないが噛みしめるとニクの旨みがじんわり出てくる昔ながらの味だ。美味いっ!
そしてコロッケはフツーのお店が牛肉を用いているところを伊藤精肉店さんでは豚肉をミンチにしたタネにしてあるのだ。おぉ〜コレもさっぱりしていて美味しいではないか。長年人気のある商品だというワケは混ぜモノなしのピュアなお味と、このコストパフォーマンスの高さだろう。
ドチラも冷凍などせず、その日その日に売る分だけ仕込んでお店に出している…というのは食せばスグ判る。
ソコラのお店が大手の巨大スーパーチェーンにヤラれて廃業の憂き目に遭っているのを多くメにしているが、こうしてマジメに作った美味しいお惣菜をお値うちに提供する努力が地域に住む人々から熱く支持され、生き残っている例もあるのだ。
富士宮市内にはこうした独自の商品に活路を見出しているお肉屋さんも少なくない。まだまだ採りあげてみたいお店はいくつかあるワケだが、とりあえずコチラで扱っている国産「恵比寿豚」という美味そうなポークを先ずはお試ししてから…というコトにしようと考えている。
◆伊藤精肉店
静岡県富士宮市芝川長貫1172-10
TEL=0544-65-1393
→地図
☆ こんな美味しいメンチだとジブンで作らなくてよかったなぁ…と(笑) えへ、次は恵比寿豚とんかつ?
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今朝の富士山
夜明け前は曇天、でも日の出とともに快晴に…
予報ではこのアトはまた曇り
ってコトは蒸し暑くなるのかなぁ ヤダな〜
6:25AM, August 04. 2010. @Fujinomiya-City → Original Photo