それでもプロか! 流通大手某Jの『魚河岸握り盛合せ』

しばらく握り寿司を食していないコトに気付くと、なんだかムショーに喰いたくなってスグさま購入に走るのである。美味しいテイクアウト専門店があるのは隣町でちょっと遠いかな…しかも夕刻の道路が混み合う時間帯ともなれば近所で済まそうというキモチも働いて流通大手某Jにソレを求めるのであった。
ところがデリカの寿司コーナーに行くと棚がカラッポではないか!
「またかよ…」
そうなのだ、ココの寿司はネタもよくなかなかに美味しいのだが、人件費の異常な削減が日常テキ行為となっているこの店はこうしたお盆のような繁忙期になると必ずと言ってよいほど“商品の欠品”を発生させる。 つまり需要予測をしておきながらオペレータ増員などの有効な対策をとらず顧客に迷惑をかけるのが平気な体質なのだな。

ガラス張りの調理室では二人のパートタイマーが必死になって寿司の製造に励んでいるが、何せ店には何人もの客が今や遅しと詰めよっているので作る端から持って行かれ、果てなき繁忙を極めている。気の毒なハナシだ。
ココでパッと社員がヘルプに入って取り敢えずの片付けでもすればよいものを、多分「他の売り場でも似たような状況になっていて、ソレどこじゃないんです、はい」みたいな顛末がミエミエなのだ。売上に比して社員が少なすぎるからこーゆーコトになるのよ。
ちょっとウエのヒトが気を利かせ、待っている客に「お求めのお寿司の種類やご予算は?」などと訊いてあげればオペレータもムダな作業をせずに済むし最短時間で現時点のニーズはクリア出来るのに。コレでは最悪の循環なのだ。
確かに20分以上待たされて購入してきた寿司のお味は良かったが、よく見て欲しい。なんだかネタの色合いにメリハリが無いのがお解りいただけるだろうか。カブってるネタもあるし、コレが魚河岸云々を謳う698円の寿司とはナサケナイ、それでもプロか!と言いたくなる。
想像するに売れすぎてネタが切れてしまったのだな。鮪は安いキハダのスジっぽく浅い色のものが2カン、フツーはメバチの真っ赤なヤツとビンナガのトロで紅白の組み合わせにするでしょ。
よく見ればサーモンも2カンだ。片方は針生姜と葱が載っているところを見ると、本当はココにピカピカの鯵あるいは青魚系が来るハズだったと見るべきなのだな。
小柱やカニのほぐし身など高価な食材も用いられていているのにアンバランスな出来となっていて興醒めなのである。握り寿司そのものの味は決して悪くないのでジツに惜しい。潔く「今日はもう終わりです」と逃げてくれた方がまだマシだったかも…なのである。決められたアイテムを決められた数だけ作る…そんなトレーニングしかされていないのだろう。アイテムに応じた価格設定も出来ないのはパートの悲しさか。
こんなコトをしてると一世を風靡しながら没落していったD社を思い出すなぁ、今はわが世の春かもしれないけれど平家物語の一節もご存知でしょ?某Jさん…






☆ せっかく久しぶりのお寿司だったのに(つд`。)
こんなコトなら最初から隣町のテイクアウト専門店に行けばよかった・・・
クリックで応援をお願いします! 日曜日はいつもアクセス少なめなのでして(笑)