炭火焼ではないけれど『焼鳥』でビールだよ

根深葱の端境期も越えたようでようやくマトモな白ネギがテに入るようになった。少し前からヤキトリが食べたいなぁと思っていたのだが、肝心のネギによいものがなくジクジクとその登場を待ちわびていたのね。

スーパーなどのお店に行けば串打ちした生ネギマや既に焼いてタレをからめてあるモノまでヨリドリミドリであるものの、やはり飲み屋あるいは焼鳥専門店のお味に対抗するにはメンドーだが自家製しかない。
Mサイズの鶏もも肉1枚で8本程度のネギマ串が出来上がる。コスト的にはネギや竹串を考えると完成品を購入してくるのとさして変わらずあまりメリットはないが、なにより鮮度がモノを言うので食味には雲泥の差が生ずる。
唯一のネックは熱源であって、商売屋のように炭火で焼き上げるというのはバーベキューなどココゾという時以外は一般家家庭では難しい。ソレでもガスレンジの上に焼網を乗せて調理してやると、落ちた肉汁がコゲて立ち昇る煙で燻され結構な仕上がりにはなるが、後始末がタイヘンなので敬遠してしまうのよ。
そんな時の必殺お助けワザとして燻味塩というモノがあって、近年ボクはソレに随分頼り切った調理をしている気がする。塩に予めスモークフレーバー処理がされているのでコレをパパッと振って焼くだけで「あら〜、もしかして炭火焼きした?」みたいに豊かな香りと旨みがしっかりついた料理が出来上がる。ガスレンジのロースターではなく電気オーブンで焼いても同様の効果があるので料理の種類や調理方法に選択肢が拡がって大変に結構なものである。
基本テキには塩で調味したヤキトリが鶏肉の美味しさがよく判っていいのだが、タレというのもまた捨て難い魅力に満ちていて、あのコゲた香ばしい薫りはウナギの蒲焼と同様に記憶中枢に濃密な影を残していて、時折急激にその頭を持ち上げてはココロをかき乱す元凶となるのだ。

そんなタレも〇バラ焼とりのタレなどという既製品を使うより自家製にぜひチャレンジしていただきたい。なに、難しいコトは何もない。醤油と三温糖は同量、ソコに酒と味醂をそれぞれ醤油の1/2量加えてひと煮たちさせてやればよいだけである。お好みで七味唐辛子など少々…
ツボのような深い容器に入れておき、素焼きしたヤキトリをドボンと漬ける。それを再び炙るように焼き上げ、提供する前にもう一度サッと漬けてから皿に盛り付けてやる。う〜む、コレはまるっきり焼鳥屋と一緒だから美味いに決まっているのだ。
残ったタレは何度でも使えるので密栓して冷蔵保管しよう。継ぎ足し継ぎ足しで“我が家秘伝のタレ”となってホカの料理にも役立ってくれるハズだ。
ビールは廉価版の秋限定モノにしてみた。ロースト麦芽と記載されているが、ボクは“ローコスト麦芽”と読み違えてしまった。しかしソレもあながち間違った解釈ではなく、ちょうどスタウト1に対してフツーの発泡酒を9で割ったような風味とコクは(上手いコトやったじゃん…)みたいなバランスで、チョイ飲みでは芳醇な印象を受けるのだな。
焼鳥も銘柄鶏などではなくフツーのブロイラーを使っているので、お酒もこんなグレードでちょうどいいところか… いや、そんなコトはないぞ…




☆ 後方に控えているのは既製品の「焼とんアスパラ」♪ でもコレも美味かったのよ(笑)
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昨日夕方の富士山
空だけは秋だよね〜



4:01PM 5:12PM, September 02. 2010.




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そして今朝の富士山
明け方は風も涼しくてキモチよかったんだけど…



5:40AM, September 03. 2010. @Fujinomiya-City       Original Photo