『プチオニオンのコンソメ煮』

タマネギと云えば北海道が生産量日本一、その中でも北見市は特にその栽培が盛んなエリアである。当然隣接した町村にも大規模なタマネギ畑が拡がっていて訓子府(くんねっぷ:アイヌ語で黒い川の意)もその一つだ。

オホーツク海に注ぐ常呂川沿いで北見市中心部からわずか数キロの南西位置にある訓子府町は酪農やメロン栽培が中心だが、品質の良いタマネギでも有名なのである。
そんな町には「訓子府かつ丼」なる逸品があり名産のタマネギが多用されていると思いきや全くソレは使われておらず、丼ゴハンには刻み海苔が敷き詰められその上にトンカツ&甘辛醤油ダレというシンプル・スタイルで、いわゆるノン玉子とじタイプのかつ丼だ。

う〜ん、ナルホドそのテもあったか!一度ばっくり喰ってみたいものだな…と、いやいや今回はそのハナシではなく、訓子府のタマネギをコンソメスープで煮て美味しく食べようではないか♪と云うコトなのである。
プチオニオンと云うには少し大きいがさりとてSサイズにしては小さなタマネギは選別の過程でどうしても出てしまう規格外品、お値段はもちろんロワークラスである。丸ごとスープなどに使うにはモッテコイの大きさなので早速調理にとりかかるが、メンドーな皮むきはちょっと水につけておくだけでパリパリの皮は柔らかくなりクルリと剥けてストレスフリーな作業になるのよね。

シチューに使ってやるのが本当はイチバンなのだが、この時期はまだ少し早いような気がしてアッサリなコンソメスープにした。元々が美味しいタマネギなのでヨケーな細工の必要もなく、コンソメキューブを溶かしたスープで単純にコトコト煮るだけの調理だ。
スグに食すつもりでなければ一度寝かせてから再度加熱してやるとスープの旨味がギュッとシミ込んで美味しくなる。塩やコショウは二度目の加熱時に施した方が煮詰まりによる失敗がなくてよろしい。

いくら美味しいタマネギとはいえソレだけをスープで食すのはちょっとつまらない。ベーコンのブロックがあればサイコー、なくても市販のウィンナーソーセージでも一緒に煮込んでやれば上等な一皿となる。
ビールにもワインにもピタリと寄り添ってくれる美味しさは
「こんなカンタンに出来ちゃうのにいいのかよ…」
みたいなヨロコビもあって非常に得をしたキブンなのだな。よ〜く炒めたタマネギで作るテマヒマかけたオニオンスープとはまた違った美味しさがあって、コレはコレでリッパな料理なのである。
ゴハンのオカズとして食すならばコレにスチームしたジャガ芋やキャベツ人参セロリといったヤサイを加えれば、ちょっとリッチなポトフ風の料理にもなる。そのホカにもいろいろと応用が利くので、作り置きしておくのも悪くないし冷凍保存も可能だ。
しっかり楽しませてくれた訓子府のタマネギだが、出来ればソコで飼育されている豚肉を塩漬けしたものを茹でたヤツや、やはり現地で栽培されたジャガ芋などを添えた欧風料理にして食してみたいものだと思う。そうなるとビールやワインもかの地のものでキメたいよなあ…




☆ このあとオーヴンで焼いて食しても美味しいんです♪
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