諦めの結論と選択肢『鶏ロール蒸の塩ラーメン』

塩だ味噌だトンコツだと喧しいがやはり何と言ってもラーメンは醤油味なのである。そしてそんな醤油味の美味い一杯は世の中に数多在るワケであるが、それをお家で再現しようとするのはかなり困難だ…と云うかムリなのである。
なんとかソレを実現しようと何度もトライしてきた。ソコソコのお味の所までは行きつくがお店で食すアノお味、特に澄んだスープの正統派・中華そばというヤツは力量が及ばない。諦めた…ということだ。


そんなワケで方向転換だ。あっさりとした中にも深い味わい、後味の良さや優しい薫りと云ったものと正反対、つまりコテコテギドギド、ガッツ〜ンとくるコレデモカ系ハイカロリーどうだマイったかタイプならトーシローの貧弱な知識と技術でもゴマ化しが利くのではないか、と考えたのである。

その第一弾はちょっとコッテリした塩味で勝負、スープとマッチングの良い鶏肉を蒸したヤツを使って海鮮系塩味とは一味違ったラーメンを作ってみたのである。
鶏モモ肉には塩・胡椒を軽く降り、アルミフォイルでクルクルと筒状に巻いて成形しておく。コレをブンブンに沸き立った蒸し器に放り込んで45分しっかり蒸し上げてやる。蒸し器の湯にはネギ・ショウガなどの臭み消し香草を少々入れておくとよい。キュッと締まっていながら弾力のある柔らかさを保ち、旨味も香りも素晴らしいロールチキンが出来上がる。
蒸したては熱くて切りづらいので常温でちょっと冷ましてからカットするといいだろう。ラーメンにトッピングしないならフォイルは開かずそのまま冷蔵庫で冷やしておくとゼラチンが固まってエクセレントなチキンハム状態になりソレもまた美味いし、酒席の前菜にも使える。コロコロと表面を焼焦がし鶏叉焼風にしてもオッケー、つまりナニしても旨いのである。
そんな鶏ロール蒸の乗った塩ラーメンだ「美味い〜っ♪」以外のコトバがあるハズがないではないか。そうそう、鶏肉を蒸すときに落ちた脂やエキスの溶けた蒸し器の湯をラーメンスープに利用するとより濃厚な風味が楽しめる。




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今朝の富士山
黄砂のせいか少し霞んでいますね…


6:35AM, November 15. 2010. @Fujinomiya-City