飛鳥クルーズで四川料理『麻婆豆腐』を楽しむ

素晴らしい一夜だった。横浜を出て神戸までのワンナイトクルーズ、料理はあの鉄人・陳健一氏を招いての四川料理を楽しむと云う夢のような時間にボクも有頂天…な〜んて真っ赤なウソである。

利益なき繁忙に追われ荒んだ日々を送るエロおやぢにそんなヨユーはない。せいぜいシゴトついでに県庁所在地まで出かけてはチマチマと外食ランチを楽しむ程度のヤローには、一番お安いコースでも400万円を超す世界一周豪華客船の旅でその名を馳せるASUKA2のディナークルーズなど夢のまた夢なのである。
世間一般では（宝くじが当ったら〇〇したい…）などと言うが、ボクなら当選してももったいなくて使えないだろうなあ、きっといつものスーパーに行ってはニッポンハムの中華名菜シリーズと廉売豆腐を購入して、ちょっとゼイタクなキブンでエビスビールをドキドキしながらカゴに入れる…といったところだ。そしてジブンで麻婆豆腐を作っては喰い、ジックリねっとりエビスビールを楽しみながらジンワリと当選のヨロコビを噛みしめるのだろう。う〜む、何等が当ったにもよるか。
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CO-OPの宅配では月イチくらいでこの陳健一氏監修による麻婆豆腐の素がカタログに掲載される。コレがけっこー楽しみなのであってたいていは注文してしまうのだな。到着すると（酒はナニを持ってこようかにゃ〜♪）などとニマニマしながら冷蔵庫で数日待機させては気合いを入れて製造に勤しむのである。
添付の中華山椒の香りがジツに溌剌としていて、タダでさえ辛くて美味いこの麻婆豆腐にエキサイティングな刺激を加える。額やうなじにはアセがタラリと流れるほど辛いが心地よい発汗にコーフンも加速する。

神戸の友人Ｕがエビスビールのこの製品をコンビニで見つけたと言ってブログに掲載していたのはしばらく前の話だった。いいなぁやっぱり寄港地ならではの限定販売かよ…とイナカ暮らしの哀愁にたっぷりどっぷり浸っていたが、先日例によっていつものスーパーに行きビールの並ぶ棚をチェックしているとソレがあるではないか。
こんなしょーもない田舎スーパーに何故？と思う余地もないままソッコーでカゴに入れた。やった〜！なのである。だけど高価ですからね１本だけ…って笑えるなあ。優しく愛しむようにスーパー袋に収め（お〜し今夜はアノ麻婆豆腐でコイツだぜ♪）とウキウキ帰宅しようとすると駐輪場に停めておいたボクのローバーチャリの隣にババチャリがぴったり寄せるように停めてあるではないか。
ちっくしょ〜ジャマなんだよな！とイラつきながらペダルを踏んだとたんナゼかバタリと倒れてしまった。たまたまこの日はワレモノは購入していなかったのでよかったが、地面には袋のナカミが飛び出し散乱し、そのエビスもコロコロと…
テメーのケガよりビールが心配ってどーなのよとは思うが幸いにも缶は小キズ程度で済んでいた。イテテと右手の薬指から流れる血をナメながらもやはり辛旨な麻婆豆腐と共に楽しむクリーミイでコクのあるビールを想像してはハヤるココロを抑えるのであった。