年越し蕎麦の予行演習『椎茸きつね蕎麦』

やはり年越し蕎麦ならおめでたい海老を天ぷらにしたものを添えたほうがいいだろう。椎茸じゃお先真っ黒、キツネじゃなんだかダマされそーなカンジもする。

以前に山梨県の某門前町参道にあるお蕎麦屋さんで「しいたけ蕎麦」なるものを食した。サンプルも置いてないし、ただ店内の壁面に献立札が掛っているだけのお店だったのでどんなモノが出てくるかも知らず、ただなんとなくナマエに惹かれて注文した次第だ。
メの前に現れたものは丼にどっさりテンコ盛となったシイタケの乗った蕎麦だった。割り箸を突っ込んでシイタケをかき分けるようにして蕎麦を探り出しツルツルと啜った憶えがある。
シイタケ以外には少々の刻みネギだけでシンプルなんてもんじゃないのさ!ってスゴいではないか、コレぞ「ザ・しいたけ蕎麦」である。ふつーなら(ちょっと見た目がシブすぎますかね、ダンナ…)ってなトコで紅白のカマボコや三つ葉をトッピングしたり、気の利いた料理人なら糸切り柚子なんぞも添えてみたくなる…というものだ。
ソコを敢えて椎茸オンリーで攻めきる!ってのが剛腕・小沢もビックリの証人喚問…違う!商人根性なのであった。う〜んまたしても違うか、料理人のセンスなんだよね。
椎茸は小さなものはそのまま、大きなものは大きくブツリとカットしてあってイナカ臭いことこの上ない。しかしソレがまた新鮮な椎茸のツルリそしてもっちりした食感を楽しむにはモッテコイの調理方法なのだな。見た目だけではない料理の深さを学んだ気がした。
さてお家ではそんなゼイタクなしいたけ蕎麦はジッコーできないので、サッと煮含めた生椎茸にやはり薄味に仕上げた油揚を添えて食した。コレでもけっこー美味いのであってとりあへずはフツーに満足する。
しかし新鮮なシイタケが大量に入手できた時には、ぜひその蕎麦を再現してみたいものだ…と今でも思い出すひと品である。





☆クリックで応援して下さいね! グルメなサイトのランキングに参加してます〜





今朝の富士山




マイナス2℃、静かな夜明け

6:56AM




荒れると聞いていたのに穏やかな空模様です

7:27AM, December 31. 2010. @Fujinomiya-City