春告げ魚『メバルの煮つけ』

漢字で表記すると「眼張」となるこの魚はまさに読んで字の如しで目玉が大きく、カサゴ科の美味しい魚として人気がある。周年漁獲はされるがやはり旬は冬から春にかけてであって“春告げ魚”の雅称にも納得だ。
内房の岩井漁港辺りではこのメバルを活餌で釣る遊魚が盛んで、ボクもその面白さを知って何度も通った。七尺ほどの細身の竿は柔らかくムチのようにシナる独特の仕様で、コレに0.3号という極細のテグスを用いたハリへ生きたカタクチイワシなどをつけて泳がせ誘うというマニアックな釣りである。
細い糸を使うのはこの魚は眼が大きいだけに不審物を見分ける能力が高く警戒心も強いからだ。切れないような太めのテグスを使うと確実に見破られ絶対に釣れない。そしてようやく喰いついても一気に飲み込むようなマネはせず少しづつ慎重に咥えて食べ進むという堅実派のメバルをなんとかダマして釣り上げるのがジツに楽しい。柔らかな竿が折れんばかりに大きな弧を描いて曲り、その先からドクンドクンとメバルの引きが伝わってくる快感はナニモノにも代え難いものがある。

そんなメバルは塩焼・刺身・鍋…とナニして食しても美味いが、やはり煮つけにトドメを刺す。パチンと弾けた身はプリプリとしていながらほっくりソフトな食感も併せ持ち、じんわりと滲み出てくる旨味と軽い脂になんともいえない幸福感がココロに拡がる。
こういった料理は日本酒にしかお相手が出来ないものがあって、早春の海で冷えたカラダにはキュッとシミる熱燗が堪らない。釣り味そのものも楽しいが、このアフターフィッシングの愉悦が欲しくてメバル釣りに行くのかも知れない。
間もなく始まるメバルの活餌釣りシーズン、ひと足お先に料理を楽しませていただいた。


   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


え〜サカナを嫌う中三元女子剣道部員にはミートドリアをば…
バカだよねぇ、こんな美味い魚を喰わないなんてさ




☆クリックで応援をお願いします!「ブロぐるめ!」ランキングに参加してます〜





今朝の富士山



7:23AM, January 30. 2011. @Fujinomiya-City










う〜様
こんばんはりはりなべ!
カラアゲってテもありますけどね、やっぱり煮つけでしょ(^o^)v
ホネの周りをホジホジして食べる楽しみが煮つけにはありますもんね。食べ終わったらホネは丼に入れ、熱湯を注いでスープに…ネギ入れるの忘れちゃダメなのよ…きゃ〜っ♪美味い(´▽`*)アハハ
日本酒飲みすぎました〜 [;´Д`]




かぶちゃん
こんばんはすかっぷ!
ソイ君はメバル君の親戚なんだよね、まあこのテの魚は皆美味い(^з^)-☆ ソイは釧路にいたころはよく焼いたものを食べました。ああ美味かったにゃ〜♪
アクアパッツァとかさ、ブイヤベースもたまんないよね。今度ぜひそのお店に行って楽しんできて下さいな…う〜ん、誰と行く?(笑)
それにしてもこのランチはスゴすぎですねえ! きっと天罰が下るでしょう、そして「こーゆー食事は家に持ち帰って一杯の肴にしなさい!」って。
カツサンドセットとドッチにする?って訊かれたら迷っちゃうにゃ〜(´▽`*)アハハ



チャッピ〜☆彡さん
こんばんはものゆびき!
そうですか…総会屋だったんだ〜\(≧▽≦)丿
あ、違う?カン違いでつか(笑) 総会のアトに食事会なんてハイソなマンションなんですねえ。 でもパンで器をフキフキしながら食すと終わったアトも洗浄がラクでいいですよね…ってお家じゃないからカンケーないですね。どこまでも庶民派だもんですから、はいノ(´д`*)
おチバでも黒メバルは売ってませんか? ボクが岩井で釣ってきたものはみなクロメバルでしたよ、浅場の釣りだったからかなあ…
ソコは岩場でしたからね、きっと漁師さんが網で捕えて来るものは深場の赤メバルなんでしょうね。何れにしても美味しい魚ですね♪