スザンヌさんと勝負だ『青椒肉絲』

中華の鉄人もビックリするような調合調味料が今ではそこらにあるスーパーでカンタンに手に入るようになり、そう苦労せずとも本格テキ中華料理がお家で楽しめる。テレビCMではスザンヌさんが「おバカなアタシにもできちゃった〜青椒肉絲♪」みたいなカンジで披露しているA社“調理実行”はボクもときどきお世話になる便利品だ。
また旨そうにソレを喰うのが山口智充君で、見た消費者はなんだかジブンにも同じシチュエイションを生み出せるような錯覚に陥って、ついその商品をカゴに入れてしまう…という巧妙な誘導が仕組まれているのだな。いや〜ボクはダマされませんからね、いくら調味料が素晴らしくても食材の扱い・切り方・加熱の手順などですっかりお味は変ってしまうものなのであって、まあソコソコ美味いモノは作れてもお店で鉄人が作ると同じものが出来るとは限らないのよ。
しかし山口君もすっかり出世したものである。まだ売れない駆け出しのころは静岡の地方民放某局のしょーもないグルメ番組にコンビの相方とレギュラー出演していて、最初見たとき「なんだコイツラは…」と思ったものだったし番組の内容もチョボかったので見たり見なかったりしていたが、いつしかクダラねーと思いつつ毎回視聴してしまうようになっていて(もしかしたら彼はナニかヒトを惹きつけるものを“持っている”のかなぁ)と今になって思ってみたりもするのだ。


さてその『青椒肉絲』はA社の調合調味料“調理実行”のお世話にならなくても自家製できるので、というか買いに行くのがメンドーなだけであってチャチャッとジブンで合わせてしまった方が早いのよね。そしてベツにスザンヌさんに対抗意識を燃やしているワケではなく、粛々とそのレシピをジッコーしているだけである。
思い出すのは初めて『青椒肉絲』を食したのは二十代の前半、飲み屋で知り合ったラーメン屋のニイちゃん・ツヨシ(本名)が「今日シゴトが終わったら行きつけの店でバーボンを飲ろう!」と誘われて行ったお店でだった。
ツヨシが「ワイルドターキー」や「オールドクロウ」をボトルキープしてあるそのお店は一見フツーのスナックなのだが、マスターが中華料理を大の得意にしているらしく、店の品書きに載っていないものでも客がオーダーするとパパ〜ンと作ってくれると云う面白い店だった。『青椒肉絲』もツヨシが「ここのは美味いんだよ〜」といって注文してくれたひと品で、初めて食したボクはその美味しさにカンドーしたものだった。まさかソレをジブンで作って食すようになるとはその時はユメにも思わなかったが。
ツヨシはどーしてるのかな…すっかりおやぢになってるだろうけど。




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今朝の富士山
山頂付近の冠雪は強風に飛ばされて…



6:36AM, March 09. 2011. @Fujinomiya-City