御坂の桃園から富士川町・あおやぎ宿で『麦とろランチ』

例年だともう少し早い時期に咲く桃の花は今年は少し遅れて満開を迎えた。いつも遠くから眺めるだけの桃園はこの日のシゴトも終えてヨユーの出たエロおやぢを近くまで行ってみる気にさせてくれたのよ。
山梨県といえば桃とぶどう、富士吉田・河口湖と笛吹市をつなぐ国道137号線・通称“みさかみち”の笛吹市側一帯にはその畑が広大に拡がっていて、この時期は桜とはまた違った鮮やかなピンクが斜面を彩る。
白い花弁の桜、濃いピンクの桃、黄色い菜の花…このすぐ近くに“桃源郷公園”と名のつくスポットがあるのも深く理解できる。


April 24. 2011.


左北方に甲斐駒ケ岳そしてそれに連なる南アルプス連峰の白い冠雪がブルーの空に美しく映える春。最高気温が23℃にもなったこの日は、桃農家の方々にとっては受粉や花の間引きなどの忙しい作業を幾つも目にすることになった。
撮影時は気付かなかったが、蜜を求めてたくさんの虫たちが樹上を飛び交う様子が画像に記録されていた。



April 24. 2011. @Misaka, Fuefuki-City
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キレイな風景も満喫できたし、さ〜てメシでも喰って帰るか…なのである。おっとその前に当家の冷蔵庫から消滅してしまった小梅を購入して帰らないとなあ。

山梨県下の土産物店でよく売っている『甲州双子カリカリ梅』も途中の道の駅とよとみで無事テに入れて、アトは昼めしだけなのだな。
そのスグ近くにあった甲府大勝軒というお店は池袋にあるアノ行列の出来るつけ麺名店の暖簾分けらしく、ココでも人気があるようで駐車場は満杯だ。ホントに美味しいなら待ち並んでもいいんだけど、う〜んなんだかアヤシそーなカンジがしなくもないのでパスなのね。
よしっ!どーせココまで来たのだから少し走れば『麦とろ定食』が食べられるあのお店に30分以内に行けるだろう…と目指したのは鰍沢(現・富士川町)の追分館やなぎ亭だ。

到着した時はほぼ満席だった。縁側傍の席がたったひとつ空いていたのは本当に幸運だ、しかもボクのすぐアトにやってきた数組の客は「今日はもう終わっちゃったんですよ…すみません」と断られていてスベリ込みセーフだったのね。
このお店を訪れたのはコレが三度目、食事は二回目だ。初回は団体予約で満席だったので二度目の挑戦で食したモノはこの日と同じ献立であるのは、このお店で提供されているのが定食一種類だけ…というスパッと割り切りのよい営業姿勢だからである。
まあそうはいってもココで食事を摂ることが出来るのを知っているヒトはそう多くはないだろうし、またコレ目当てに来るワケだから何のモンダイもないのである。数人のおねーさま方だけで切りまわしているスタイルだから仕込みや食材のムダもなくこの方が良いに決まっているし、その分充実した内容に振り向けられるというものだ。豊富な品揃えなど客の利便を考えヨカレと思ってやっていることが逆にお互いの損失につながっているし、エコロジーに反することもある…といういい見本かもしれない。
お店は畳の座敷のみなのは築120年の古民家を移築保存してあるものを利用しているからで、L字型の大広間に卓と座布団が並んでいる。暖かだったこの日は障子が開け放たれ爽やかな風が室内に流れ込んできてジツに心地よい。四季折々の草木が料理が出来上がって来るまでの待ち時間を感じさせない眺めを作っている。

地元の食材を使った手造りなので毎度違ったオカズが並ぶ。基本は野菜なのでかなりヘルシーだが量は充分過ぎるほどある。ザバザバとつい食べ過ぎてしまう麦とろはゴハンのお代りが出来ないのはなんだか寂しいような気もするが、実際はコレくらいに収めておいた方が後々のためと理解している。
この日の小鉢・小皿は小松菜のパスタ、甲州菜の漬物、金時豆、冷奴、グレープフルーツ、ひじきの煮物、野菜の天ぷら盛合せ、そして麦ご飯・すいとん・とろろ汁というセットになっていた。
天ぷらは南瓜と春菊にサツマ芋・チクワと渋いチョイスだが、一番驚いたのは“干し柿の天ぷら”だった。黒っぽい色をしていたので最初は椎茸だと思い咥えると、歯に伝わるねっちりとした食感とまったりとした甘みは「おぉ〜アレじゃん♪」なのである。コレは想定外の美味しさだった、名産の干し柿を天ぷらに…とはねえ。

しかしたった¥800というお値段でこれだけのものを提供してくれるのは本当に有難い。華美な演出はないが旬をあしらった質素で堅実な料理の数々…これが真の豊かさというものだ。
トーシローはコレに蕎麦がついていたらとか馬刺しを入れろなどカッテなことを考えるものだが、そーゆーセットは高級旅館や割烹料理店に任せておきなさい、なのである。
地の食文化や旬を味わうにはコレで必要かつ充分、我々は普段から恵まれ過ぎた生活に囲まれていて眼が曇っているのだよ。今回の東日本大震災はそうしたことに気付き、そして見直し修正するいい機会なんだけどな。大方の御意見は“元通りのニッポンに”なのだろうがボクはそうは思わない。
そう、こんな定食みたいな日本にするべきだと思う。




あおやぎ宿・追分館 やなぎ亭
http://www.shokokai-yamanashi.or.jp/~fujikawa/osusume/osusume_5.html
山梨県南巨摩郡富士川町青柳222(山梨中央銀行青柳支店向かい)
TEL=0556-22-8068 または 0556-22-0870(富士川町商工会)
ACT=11:00-14:00 火曜定休
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ご近所散歩
桜も終わってサツキが美しい季節になりました



11:12AM, April 25. 2011.