ケイカクテイデンノオカゲ『ツナとレタスの炒飯』

つい先日のハナシなのに思い出すと今でも可笑しくてたまらないことは、例の計画停電の際にスーパーの店頭からカンヅメが消え去ったことである。
オマエは停電になると缶詰でメシが喰いたくなるのか?それとも缶詰を使った料理しか思いつかないのか?とこのテのバカ追求話はキリがないのでヤメておこう、本題はそのオカゲで知ったマイナーブランドのツナ缶の話なのである。

おチバの友人が「見たことないカンヅメが売っていた」と購入し送ってくれた。廉価な有名ブランドのツナ缶は売り尽くされてしまい、スーパーの仕入れ担当者は仕方がないので慌てて「ツナと名のつくモノなら何でも構わない、早く持ってきてくれ〜!」と全国からかき集める様子が想像出来て面白いではないか…いや、笑いごとではなかったのよね、その時は。まるでオイルショックのときのトイレットパーパー騒ぎと一緒である。今回も全く同じ現象が全国で…とまたこの脱線話は長くなるのでヤメておく。
包みを開封すると「国産・音代丸の一本釣りツナ」と印刷された缶が出てきた。サブキャッチに“自社船のびん長鮪を使用、漁師の心意気を詰め込みました”とある。お〜なんだか有難いカンヅメではないか、確かにこんな商品は見たことないぞ〜とメーカーを見ると静岡市清水… ってボクの生まれた港町じゃん。

そうか、清水にはこんな企業もあったのか〜と灯台下暗しなのである。だいたいにおいて哀愁のイナカ町・富士宮ではこんなカンヅメは売っていないので件のツナ缶もちょっと嬉し恥かしな里帰りキブンだろうな。
ところでナゼ“一本釣り”にこだわるのかというと、漁獲された鮪はコーフンして体温がかなり上昇するので身肉の味が落ちるらしい、そこで魚網で捉えて品質を劣化させるより、テマヒマはかかるが一本釣りをし最短時間で船に取り込み素早く氷でシメる…というタクティクスを高級鮪の場合は採用しているのだ。
つまりこのカンヅメは高級品というコトなのだな、調べてみるとスーパーなどで4缶1Pで廉売されている価格とほぼ同じお値段がこの一缶に設定されているのであった。う〜む、なんだかやたらに食してしまうのはモッタイナイような気もするが、せっかく首都圏から送っていただいた珍品をアト回しにするのもシツレーな話なのでサッサと喰うことにした。
缶を開けると白く美しい色のツナがオイル漬になっていた。フレークよりは大きいがチャンクよりは小さく使いやすいサイズである。そう、この日は農民市場で購入してきた無農薬レタス¥150の外っ葉をバリバリと千切って『レタス炒飯』にしようと思っていたところなのでソレにエイヤなのである。
ツナを炒飯に入れる場合間違っても最初に投入して炒めたりしてはならない、身肉も崩れてつまらないし臭みが出てあまり美味しくなってくれないのである。フツーの炒飯を作り、もう殆ど完成という間際になってからツナを加えタタッと和えるように混ぜて出来上がり。断然この方がツナのいい香りも生きていて美味いのよ。
サスガにこのカンヅメは上等な品で素晴らしいお味を堪能させていただいた。しかしやっぱりモッタイナカッタようである、もうひと缶はぜひサラダで…と決心している。




音代漁業株式会社
http://otoshiro.com/
静岡県静岡市清水区袖師町1974-39
TEL=054-363-0236  FAX=054-363-0865




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今朝の富士山
昨日と変りませんね、黄砂…



5:23AM, May 04. 2011. @Fujinomiya-City










Lotさま
おはようございます!
一度ハナについてしまうと香りって痛い針になりますね(笑) 香菜=シャンツァイもその代表選手で、スキ・キライが明確に別れますし…
そしてこれほど多くの名称を持つ香草も珍しいですよ、思いつくままに挙げるとパクチーコリアンダー、中国パセリ、コエンドロ等々。極めつけはカメムシソウ!(´▽`*)アハハ この名称は思い出したくありませんね。
やはり産地の採れたてはイキがよいのでしょうか、その自己主張の強さと狡猾に他人のエリアに侵入する様子はまるで漢民族系中国人を想起させます(笑)
鶏の唐揚に香菜を刻んだものをトッピングすると美味しいひと品となりますが「どうしてもニオイがダメ!」という向きはニッポンのミツバが似たイメージになって美味しいことを先日偶然にも発見しました。考えてみれば同じセリ科の多年草、一部に同じDNA配列を持っているのでしょうね。
あ…豚の角煮を作る時には八角は入れない派です、ボク。