ニク復活への序章・其ノ弐 元祖『鯛めし』

所用で静岡市内のデパートに出かけた。土曜日なのに人の出がイマイチなのはゴールデンウィークのアトということもあったのか、はてまた不況の影響なのか毎日来ているワケではないのでボクには判らなかったが、人混みがキライなタチなので大層都合がよろしくなかなかに快適なリサーチが出来るというものだ。

さて昼めしである。
ジツは出かける前にそのデパートの催事をチェックしてあったのだな、大北海道展か…いいじゃん♪きっとナニか美味いモノが見つけられるだろうなあ…そして例によってイートインコーナーも併設されていてラーメンの名店やお寿司屋さんまであるではないか。
WEBチラシでは「限定40食!地魚握り10貫¥1050」などというちょ〜魅力テキなランチも掲載されていたが、だいたいそのテのお買い得品は開店と同時に長蛇の列が出来て即完売というのが通例である。オマケにボクが催事場に到着したのは午後1時近くなっていて絶対にムリだとハナっから決めていたのよ。
案の定お寿司屋さんの暖簾の内側は空席のスツールが寂しげに並んでいて(やっぱりねえ…)とガッカリしつつも、喰い意地汚いエロおやぢは図々しく店員さんに「もう終わっちゃいましたよね?」とあらためて訊いてみたりもするのだな、やだやだシツコくて。

ところが意外なことに「いえ、大丈夫ですよ♪」というアカルイ答えが返ってくるではないか!いや〜ラッキィだなあ…と早速カウンターについた。もしかしたら昼時のピークが去ってちょうどポケットになった時間帯だったのかも知れない。それにしてもよく残っていたものだ…
出張サービスをしていたのは小樽にある巽寿司さんという名店で、しかも目の前で握って提供してくれるのでとても美味しい握り寿司だったのはモチロンだが、観光誘致という任務もあるのか「とにかく小樽に一度アソビに来てくれ」と熱心に語る大将なのであって、懐かしい北海道のハナシに花が咲く楽しい時間を過ごさせていただいた。
その大北海道展ではいくつかのお買い物をしたが、当然のコトながらデパートに来て地下に行かずに帰るテはないのだな、平素の食事の材料でも購入しよう…と寄り道をしてゆくのである。
そんなデパ地下ではよく地方の名産品などが通路の一角に店を出して販売されているが、この日は地元の意外なモノが実演販売されていた。おや、コレは珍しい『鯛めし』ではないか… いや珍しいというのはちょっと間違った表現かもしれない。ナゼならこの東海軒さんの『鯛めし』は明治30年が初売、100年以上も前から現在まで続けて販売されているスーパーロングセラー駅弁なのである。もうコレは買うしかない。
金目鯛の煮つけがついた高級バージョンもあるらしいが、コレはごくスタンダードな『鯛めし』であって、オカズらしいものなど何も付いておらすタクアンが二切れのみ。厚岸の氏家バス待合所特製『かきめし』以来の超シンプル駅弁!う〜む、スバラシイではないか。 お味もこれ以上ない素朴さがあってボクはなかなかにスキだ。ちょっと甘めに調製された興津甘鯛のそぼろが“冷めても美味しい”という駅弁の基本をきっちり守っている。
近年は加熱機能を付加した駅弁容器まで登場しているが、そんなもんクソくらえ!なのである。ヒンヤリしていながら経木の香りがほのかにする美味しいゴハン、温かでなくとも味わい深いオカズ… 駅弁とはそーゆーモノなのである。
あぁ、列車の旅がしたくなってきた…


静岡駅前 駅弁の東海軒
http://www.tokaiken.jp/




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ソロで鳴き叫ぶムクドリ
なんだかとっても騒々しいのよ…



8:51AM, May 16. 2011.