叱られて『鶏ごぼうめし』

およそ季節感のないゴハンである。というか前回コレを作ったときは季節感モリモリ、つまり旬は初夏であるものの春先のハシリを購入してきて「新ゴボウ」の香りと柔らかさを楽しんだわけなのね。

アレから10年…違う!三カ月ほどが過ぎてしまった。新聞紙に包んで薄暗い場所に幽閉してあったその新ゴボウを取り出してみた。
いや、こんなに時が過ぎてしまうまで忘れていたワケではない。ただ途中で開いてみるのがちょっと怖かっただけなのね。しかし時間が経てば経つほどその恐怖感は増大伸長するのであって、とうとうその限界まで到達してしまった(と思われた)ので勇気を振り絞って手にとってみるのである。
すっかりヒネてしまいもうとても色白な新ゴボウなどとは呼べないだろうなあ、多分お肌には色素も沈着してしまってドス黒くなってるだろうし、シワやタルミも増加して老化の一途…なんだろうなあ、と恐る恐る包みを開くと
「ナニやってんのよっ、サッサと使ってくれなきゃ困るじゃないの!」
とゴボウ婆さんがイキナリ怒鳴りつけてきた。すみません…それにしても血色のよいお顔ですねえ、とココロにもないオベンチャラで機嫌をとりもつエロおやぢである。いや心にもないと云ってもあながちウソではなく、意外に老化の進行は抑制されていてスーパーでフツーに売っている泥ゴボウに近い状態だった。コレがビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保管などしてあったなら、まず間違いなくカビまみれで腐敗に近い状態になっていたことだろう。新聞紙に包んで冷暗所保管という先人のチエはたいしたものだ、同様に他の根菜類もこの方法でかなりな長期間を鮮度を保ったまま貯蔵できる。
そんなワケで慌てて作った「ごぼうめし」には鶏肉と人参しか入っていないのね、いつもはレンコン・油揚やコンニャクなども加えたりもするのに。まあコレでもけっこー美味いんです、と云うか上等でしょ…コストも安くついたし。



ポチッとクリックで応援をお願いします


東北地方太平洋沖地震義援金
あなたが今スグできること…
http://volunteer.yahoo.co.jp/disaster/list/0047.html





ゴボウと同じキク科の植物でも「アーティチョーク」となると高級食材だよね
和名はチョウセンアザミ
そうか、朝鮮ねえ…