あきんどの町で『近江牛のすき焼き』

琵琶湖のほとりにお住まいになっておられる組長殿にちょっと用があってメガーヌを飛ばし350km、涼しかった前日までとは打って変わってとても暑い一昨日の日曜日だった。
ブツの取引も極秘のうちに無事終了し、サツに職務質問でもされてアシがつかないうちに静岡に逃げ帰ろうかと思ったが、オイ待てよ…せっかくソコまで行ったんだからさ、ついでにちいとばかし観光でもしてからでも遅くにはならないよ…と隣接する “あきんどの町”近江八幡 に向かったエロおやぢである。


今まで “近江商人” というコトバは聞いたことはあったがナゼそう特別に呼ばれるのかは知らなかった。経済史などには全く疎いので改めて調べてみると、現代の日本を代表する大手商社や流通・製造業の多くがこの近江と呼ばれるエリアから輩出されているというジジツなのであって、サスガに織田信長が安土をニッポンの中心地にしようと狙っていただけのことはあるのだな、いや〜見直しました!というのが正直なところだ。

日陰を選びながらもアセダラになって街を歩くとかつての豪商の屋並がつらなり、落ち着いた佇まいがココロ和ませてくれる。平素はガサガサと生きているエロおやぢもなんだかシンミョーな気持ちになってマジメに散策しよう!と決意せざるを得ない静かな路地がある。
信仰の中心である日牟禮八幡神社の周囲はクラブハリエなどの有名ショップや商業施設があるので観光客でゴッタ返してはいるが、そこ以外の場所は一本ウラ通りに入ると時が止まったかのような静寂さがあって(あぁ遠くに来たんだなあ)とシミジミとなってみたりもするのだ。
ずいぶん瓦屋根が多いなあと思っていたら豊臣秀次(秀吉の甥)がここに居を構え「楽市楽座」を奨励したことが商業を振興させ、そのために交易水路が発展する、そして水路の整備拡張の副産物としての粘土が「いぶし瓦」の原料となってこの地での生産にまた寄与した…とまあカンタンにいうとそんなところらしい。
“かわらミュージアム” という魅力あふれる施設もあったが、なにせ時間がないので今回はパスしてしまった。次にココを訪れる折には必ず立ち寄ってみたい博物館である。ただ街並みを歩くとそうした瓦の数々が自然にメに入ってくるのでソレナリに楽しむことは出来た。

さてナニはさておき昼めしだ。ジツは琵琶湖まで行ったら湖魚料理か近江牛とキメていた。いや、どちらかと云うとニクの方にココロは偏っていたかな…とも思う。
そしてそのまんまズバリのお店はいくらでもあるワケであるが、この地域の伝統なのだろうかソレとも不況のアオリか、お店のオモテに掲げてるメニュー看板を見るとドコも意外にお安いのである。
近江牛100%ハンバーグランチ¥950とか近江牛焼肉御膳¥1180といったお値打ちランチが次々に登場してくるのだ。まあある程度の出費は覚悟していたし、あまり高価であればパスも辞さないつもりでいたのでコレは本当に有難いことなのであった。
考えてもみれば、いくら美味しいお肉であっても食べてもらわなければ判らないワケであって、その良さを先ずはサワリで知っていただき、お気に召したならばどうぞ最高級品をたっぷり…という意図なのだろう。やはり “あきんどの町” として発展してきたDNAが脈々と流れているのか。東西流通の通過地点で黙っていてもカネを落としていってもらえる駿河國とは商売のキホンというか心構えが違っている気がする。
そんな近江八幡の飲食店の中でボクは『近江牛のすき焼き』を定食で頂くことにした。小鉢に漬物、シジミ汁とオカワリOKのゴハンがついて¥1575は信じられないお得さである。しかもメインの近江牛は堂々のA4ランクというから、がっつりたっぷりどっぷりなんて要らないのである。極上の旨味を少量でいいから楽しみたいじゃん♪というボクの近年傾向に合致していて素晴らしい。
そしてそのすき焼きの具材にはこの地の名産物である “丁子麩” や “赤こんにゃく” もしっかりフィーチャーされていて、ヨソモノには名物幕の内のような定食なのであった。 食してみればもう「文句あっか〜」なのであって(バチがあたるのではないか)と思うほど美味い。生まれて初めて食した近江牛のイメージはスープリームなものとして結晶した。
往復700km走行の疲れよりこの思い出が強く残る七月の最終日だった。


あきんどの里 千里庵
http://www.senrian.jp/


滋賀県近江八幡市多賀町569
TEL=0748-31-2388
ACT=9:00-17:00 無休




近江八幡観光物産協会








美しい…
ハッとして立ち止まり、思わず息をのむ瓦の造形



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 このショートトリップで出会った食べ物たち…


 近江八幡『下田なす』の浅漬
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20110814#1313282510


 千年伝統食・琵琶湖の『ふなずし』を食す
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20110815#1313362070


 丁稚羊羹
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20110816#1313447888


 三重県四日市『なが餅』
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20110817#1313535862





組長殿よりお譲りいただいたブツ
当家のセカンドカーとしてこれから活躍してもらいます
がんばってね…











がんたさん
ちっ、負けず嫌いなヤローだぜ(´▽`*)アハハ
おはようございます! てか神戸牛ってやつもレトルトカレーでしか喰ったことがないのよね(笑) 美人女将の焼肉屋さんで食べられる? あ〜、やっぱり高級レストランでステーキにしてもらって食べた方がいいかなあ…
神戸サミットには1号車で行きますよ、オシャレでキュートな2号車を古い国産ワゴン車に並べたらショックでしょうから(≧∇≦)b



a3o組長殿
おはようございます! 予想以上にいいクルマでしたよ、ありがとうございました〜♪
近江八幡、いや〜探索のし甲斐のある街ですねえ\(o^∀^o)/
今回はほんのサワリだけだったので、本格テキにあの近辺を楽しんでみたいというキモチは真剣です。じっくり探訪してみる価値のある味わい深いエリアですね。
その節はぜひ宜しくお願いしますね〜(*^o^*)



かぶちゃん
おや、またお国自慢野郎の登場ですかい\(≧▽≦)丿
こんてぃわ〜! 白老牛ねえ…ソレも喰ったことないぞ(笑) 静岡にはブランド牛肉っていくつあるんだろ、朝霧牛・足高牛・静岡そだち・三ケ日牛…先ずは地元制覇がキホンだよな(´▽`*)アハハ
そんなバイクばっかり熱を入れるとフィットまで売らなきゃならなくならない?(´・∀・`) 一台をトコトン追求する方がモテると思うし(笑)



ラントマンさん
おはようございます! コチラも暑かったですが36℃とはまた(;;;´Д`;;;)ノ□
歴史の舞台であったこと、そこに住む庶民の経済が文化を形作ってきたこと、現代社会にも影響を与えている部分が多い…など佐賀・武雄との共通点も多いのではありませんか?
清楚で落ち着いた佇まいの素敵な街並みでしたよ。絶対にまた行きたいエリアのひとつになってしまいました。食べるものも美味しいし(´▽`*)アハハ
ガイドをPDFでアップロードしてありますよ 近江八幡観光物産ガイド