そろそろ終わりに近づいた『茗荷やきめし』

お盆もとっくに過ぎた。明後日には九月になるのだ。土用丑はもうないので鰻蒲焼は喰えない… ちぇっ、また喰い物の話かよ。ってココは食べ物に関する話題オンリーで攻めているスペースなので仕方ないではないか。しかもベツに土用丑でなくたってウナギくらい喰うだろ。

そうは言っても暑いときには然るべき食べ物があって、時節に応じたものを摂取することによってヒトは知らぬうちにカラダの健康を維持しているのだ。早春には“芽吹く命を…”と山菜を料理して冬の間に不足しがちだったビタミン類を補っているし、盛夏のころであれば“暑気払いに”と云って冬瓜や胡瓜などカラダを冷す効果があると言われるヤサイを食べたくなるものだ。
それは某覇権主義大国の人民が四千年の歴史の中で培ってきた栄養学として最新の科学を以ってしてもキチンと証明されていて(う〜むナルホド)とガテンがゆくものばかりなのである。
残暑のキビシさに「もーダメ…」とタメイキをつくエロおやぢはそんなことを想い出しては茗荷を使った料理を思い立つのだな。ヌカミソ漬はしょっちゅう…というか毎日のように食しているのでナニかほかの利用方法を考察するのである。ただし昼めしにチャチャッと作れる…というシバリつきだが。
茗荷には含有絶対量こそ少ないもののビタミンB1・B2・C、そしてカリウム・カルシウムが含まれていて血行促進や発汗作用、さらに食欲増進といった効果があるとされている。特に食欲増進に関してはその独特な香りが大きく関わっているのではないか。その香りの成分は“アルファピネン”という精油成分で、眠気の覚醒・発汗促進・循環器系の潤滑作用・消化促進といった働きもする。覚醒するからといって例の白い粉のような効果はない。そしてその辛味成分には強力な抗菌作用もあるので口内炎やのどの痛みを抑える効果や解熱・制毒といった働きを持っていて風邪の予防には最適らしい。
おぉ〜っこれこれ!これなんだよ!とザクザクっと刻んでパパッと焼き飯に加えササッとトッピング薬味としても乗せてはタタッと喰ってしまうのである。サワヤカな香りでちょいピリッとしてて美味いなあ♪ そう「さわやか」って言えばげんこつハンバーグ喰いてーなあ…カンケーないか。お〜し、残暑はコレだぜ!ってコトで一句…

逝く夏の余熱を冷ます茗荷哉




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