伏兵『ゲタカルビ』でドンブリ勝負

以前に知人と焼肉屋の話題になったときに、お互いのお気に入りの店が一緒だったことで盛りあがった。しかしひとつだけ痛いトコロを衝かれたのは「あのお店の“ゲタカルビ”はサイコーっすよね」と振られて「えっ!? 何ソレ…」なのであった。おかしいなあ、何度も行ってるのにそんなメニューには気付いていなかったのね。
なので訊いてみると枝肉から上カルビを切り分けるバラ肉はちょうどゲタのような凹凸がある形状なので“ゲタ”と呼ばれているらしい。見た目にキレイなカルビ肉にするためにあばら骨のスキ間にあたる凸の山部分をカットするわけだが、その棒状の肉を『ゲタカルビ』と云ってコロコロスタイルで提供するのだな、知らなかったけどそりゃ美味いに決まってるだろ。以来行けば必ずソレを注文しては楽しむようになった。

切り落としみたいなものなのでお値段も安い。そのお店で確かレギュラーのカルビと同じ価格であったように記憶している。ただチェーンの焼肉屋さんではこうしたメニューは存在しないのね、牛一頭丸ごと購入して枝肉からカットする個人店でなければできない芸当なのよ。
柔らかい、旨味がある、適度な脂、噛んで喰うヨロコビがある、そしてとにかく安い…こんな都合の良いニクはなかなか存在しない。一般の精肉屋さんでも販売はしていないのでそのお店に行かないと食べられないものだとばかり思っていたら、先日宅配のカタログを眺めている時にコレを見つけたのだ。
ただしもっと一般テキな名称で“牛バラ中落ちカルビ焼肉用”なのであったワケだが、カタログのフォトを見たボクはソレが『ゲタカルビ』であることを確信して注文を入れたのである。果して到着してみればメに狂いはなかった。
だけどしまったなあ、もっと頼んでおけばよかった…やっぱり安かったし。




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