どっさり買った“秋茗荷”で『みょうがチキンかつ丼』

聞くところに依ると茗荷の旬は秋で、夏のものより個体も大きく香りも強いのだと云う。そうかなあ…今まで全然気付かなかったけど。きっと夏の間は涼を求めてミョーガミョーガしてたけど、秋になったら見向きもしなくなってメに入らなかったのね。

農民市場でどっさりパックで売っていた茗荷はそんなリッパなものではなく、なんとなくウラナリというか「アトから出てきてごめんなさい」みたいな遠慮がちさと謙虚さがミエミエの…う〜ん、つまりハッキリ言うとちょいとスレンダーなやつなのであって、高知辺りの栽培ものに比べると見劣りも激しく厳しい競争に晒される世間では生き残れない類なのではあったが、いちおー哀愁のイナカ町郊外で健康に育ったらしくカオ色もよく病気知らずなカンジで、平素の食卓に用いるには十分な素養を備えているのであった。
どっさりパックを買ったと云うことはどっさり使うことを目的にしているのであって、たとえば「鰹の藁焼きタタキ」に死ぬほど乗せて食すと本当に死んでも構わないぜ!と思うくらい美味いものだし某ニク人御大のように「茗荷ネギとんかつ」などという手元で沈むスライダー的変化球であっさり三振に仕留めるのも非常にエキサイティングな食事なのである。
そうだ!せっかくこんなにどっさりあるのだからばっくりカツ丼にのせてわしわしアグアグ喰ってみようではないか!と冷凍庫のニク探索をすれば、廉売で購入してあったブラジル産鶏モモ肉が出てきたのね(うんうん、チキンカツってのもあっさりヘルシーで悪くないじゃん。でもなあ主君は豚ロースだしさ…)と小早川なのである。ええ、迷った挙句に寝返った…ってことですね、関ヶ原でチキンかつ。

そしてフィニッシュは例のラー油である。先日またまたイタダキモノでラー油を手にしてしまったが、ソレはちょっと先のお楽しみ、コレはいつもの無名メーカー製リフィルパック入り食べるラー油なのである。
いや〜美味いなんてもんじゃないですね、茗荷の香りと食感があっさりとしたチキンかつに馴染んで抜群にイケますな。そしてビリッと辛味が効いたラー油が茗荷と極悪同盟を組んで反則ワザを正当化している。
こうなると味噌汁や茶なんて啜ってはいられずビールの登場なのである。もう季節ハズレ?知ったこっちゃねーよ、きゅ〜グビッといければ何でもいいのさ、氷を入れて飲むタイプであってもね。
それにしてもこのビール、けっこーユニークで美味かったのにヒットしなかったなあ。グラスに氷を入れるのがメンドーだったから? お味そのものよりも案外そんな理由かも知れないなあ…




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Sora



11:31AM, September 25. 2011. @Otsuka Art of Museum, Naruto-City