青山・表参道 ANNIVERSAIRE 『フォンダンショコラ』

元来はウェディング・セレモニーのプロデュースがメインのANNIVERSAIREは、その優秀なお抱えパティシエによって素晴らしい菓子を世に送り出している。

社名やブランド名を隠しておいても青山・表参道というだけでなんだか有難いキモチになるではないか。同様の効果は銀座とか日本橋そして代官山などでも発揮されるので、商売をする者にとってそうした地名所在地を有すること自体がある程度のハクというかステータスを意味することになるのだな。
ましてや哀愁のイナカ町に住むエロおやぢは“葵の御紋”を眼の前にバーンと差し出された市井のヒトのようにハハァ〜と土下座してヒレ臥すに等しい状態となって、もう頭を上げてお目にかかるなどすればスカさず助さんまたは挌さんのケリが入りそうなのが怖くて、ひたすら地面に額を押し付けてはシンミョーにするのだな。やれやれ。
さてこの素敵なスウィーツはおチバのマダ〜ムがボクのバースデイにプレゼントしてくれたもので、冷蔵庫を引いたクロネコが青山から走ってきたのであった。 
オマエ疲れただろ? いえシゴトですから… お代は? いえ御依頼主さまから既に頂戴しておりますので… そうかい、ソレは難儀であったな はい、有難うございました、ではシツレイします…
でもボクに礼を言わなくたっていいんだよ、受け取っただけなんだからさ。と云ってもコレがニッポン流の商売なのであって、こうした礼儀正しさと丁寧な配送がこの企業を成長させてきたのだな、やはり急いで便を届けるだけの飛脚は近代以前のレベルで評判はイマイチなのである。それにクロネコはフツーの時間帯で届けてくれるし、夜間などに及んでしまう場合はキチンと事前に電話をかけてよこしたりもする。しかし昨晩もそうであったが飛脚便はヨル八時ごろ突然やってきて玄関のチャイムを鳴らしたりするのでビックリしてしまうのよ… いけない、また脱線だ。
こういうしっかりしたお味のヨーロピアンタイプの菓子は、やはりちょっと強い苦味酸味香りのコーヒーがよく似合う。そしてこのフォンダンショコラの深く重厚な風味をひきたててくれる。とても印象深い時間を与えてくれるのだ。


ANNIVERSAIRE
http://giftcafe.anniversaire.co.jp/


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風の音を 独り聴き入る 雀哉



11:43AM, October 14. 2011.