ナマエの由来は知らなかったけれど『枝豆がんも』

がんも… 正確に云うと“がんもどき”である。この名を聞くと真っ先に思い起こすのが中学校の同級生N君だ。どういうワケだかは知らなかったが彼は皆から「がんも」と呼ばれていて愛称はガンちゃん、アイスホッケーの上手い明るいヤツだった。

その中学校は釧路市鳥取中学校、なんで北海道の釧路に鳥取なのかと云うと開拓時代に鳥取県からの移民がここに居を構え、地名も鳥取にしてしまったからなのね。オカゲで砂丘もないのに“笠踊り”がその中学校の女子伝統行事になっていた。きっと今でも続いているのだろうなあ…
ガンちゃんは勉強はあまりスキではなくスポーツ一本ヤリ典型テキ体育会系だったので、高校もその運動能力を買われて市内の私立高校に進学したが、奇行もなかなかのもので休憩時間中の教室の教壇で勃起した性器をムキ出しにしては女子もいる公衆の面前で自慰行為をするなど、ハッキリ言ってイカレた側面も併せ持っていたのだな、いや〜大物である。いけない…“がんも”からとんだ脱線だ。

さて食べ物の“がんもどき”の由来である。もどき…というからにはナニか似たようなものがあるのだろうと思ったらやはりそうなのであって、要は精進料理で野鳥の雁(がん)のお味とヴィジュアルに近づけようとした豆腐料理なのであった。う〜む、なるほど。
作り方は落語の「寝床」で豆腐屋の番頭・定吉が詳細を長々と説明しているらしいのでぜひ聴いていただきたい…ってそんなことムリですよね、落語全集のCDでもお持ちになっていなければ。あ〜ボクですか?持ってるワケないでしょ。
でもねえ古典落語の名演ってけっこーいいらしいのよ、先日そんなハナシを知人から聴かされましてね、ボクもCD買っちゃおーかな〜なんてムラムラ来てるんですけどね、最近。 …いけない、また脱線。
要はすり潰した豆腐にいろいろな野菜類を混ぜ丸く成形して油で揚げたもので、関西では飛竜頭(ひろうす、ひりゅうず…などと呼ばれる)が一般名称の大豆加工食品なのであった。元々はポルトガル由来の菓子だったとかコンニャク料理が起源など諸説あるが豆腐百珍が刊行された江戸時代とは違い、もうこれ以上“がんもどき”の定義が変化することはないだろう。
そんな食材のバリエーションとして“枝豆入りがんも”というものを見つけたので試してみた。きっと切り口に鮮やかなグリーンが現れてキレイなんだろうなあ…という想像はズバリ当って美しい模様を見せてくれた。
淡い味付けに煮含めてやるとジツに美味しい。例のズボラな朝食にさりげなく登場したりもする。


日本豆腐協会
http://www.tofu-as.jp/




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今朝の富士山
天気予報はハズレて青空
午後から雨ってホントかな



8:22AM, December 06. 2011. @Fujinomiya-City