旬真っ只中…牡蛎のお料理 其の壱 

今年もおチバのマダ〜ムは広島のご実家にお手配依頼をして生牡蛎を届けてくれた。正直に言おう、完全にアテにしていたのでチョ〜有難いのである。

いつもは午前中に届けてくれる黒猫配送係はヤリクリを間違えたのだろうか、西陽も傾き始めた時刻になって当家のチャイムを鳴らした。早速開梱してみるとスーパーでフツーに売っているようなチューブスタイルのビニールパックが三本並んでいた。
なんだよ…と侮ってはならない、ふわふわと海水に浮かんでいるようなナマヤサシイものではなく、剥いたカキがびっしりざくざくたっぷりどっぷり封入されているのであって、開封してボウルに入れてみればその膨大な量に驚くのである。今年のチョイスは小粒ながら、サスガによく肥えていてぷっくら美味そうではないか。ざっと数えてみればラクに1パックに60粒以上はあって、もうメンドなので正確にカウントするのはヤメた。

さてそんな生牡蛎のムキ身をどうやって喰うのかといえば、先ずは袋から出して何もイジらずそのままストレートにクチに放り込むのである。ああ美味い!ガッツ〜ンと強烈な海の滋味と香りが拡がり、豊穣の海・瀬戸内の粋が活き活きとカラダに浸み入る。
う〜ん、まずいことになったなあ… あとひとつ、あとひとつとテが止まらないではないか。いえ理性あるボクがそんなことするハズなんかないでしょ、ボクの中の悪魔がカッテにそうするのだなあ… まあたくさんあるからね、10コくらいつまみ喰いしたってどーってことないんだけど。

マジメに作った前菜のトップバッターは白髪ネギをあしらったポン酢醤油である。へへっダンナ、ただの白髪ネギじゃね〜んですぜぇ、こいつぁ〜例の下仁田ねぎでやんしてねえ、ナマだとピリッと辛味の強いネギなんでね、敢えてこいつを選んだって具合ってなもんだい! と急に下品な口調になってしまったが、その味わいはジツに上品。添えた“かんずり”がいいシゴトをしてくれていますよ。



  • 前菜 2 冷製オニオンソースでいただく生牡蛎

もうひとつ前菜を作ってみた。前菜というからにはセコンドピアットやプリモもあるのかと云えば本日のご紹介はコレでお終いなのであって残念でしたね、明日のブログをお楽しみに。

冷製オニオンソースなどとカッコつけたタイトルで欺くのはインチキ野郎の常套手段かもしれない。ジツは先日『ビーンズサラダ』を作ったときのドレッシングである。そう、玉葱のすりおろしを加えた自慢の自家製ね。ただし今回はアクセントにパセコンではなく“春菊”をコンカッセしたものを散らして和のテイストを表現してみた。う〜むオレは天才だ!と叫んでいいですか?
ソレはさておき、この料理には完全にノックアウトされてしまった。こんなに美味しいとは思わなかったのである。
どんなに新鮮な牡蛎であっても若干の潮臭さというか独特のクセ…そこがいいんだけどね…を含んでいるものなのだが、このオニオンソースがそこをカンペキに抑え込み、そして生牡蛎の旨味をギュ〜ンと拡大してくれているのだ、スゴいぞ。だからといって生モノの特徴を全て消去してしまっているかと言えばそんなことは決してなくて、狡猾にダマされてヨロコビ絶頂エクスタシイなのだな、シツコイようだがこんなに美味しいとは思わなかった。極端な言い方をすれば
「今まで食した生牡蛎の洋食系食べ方の中で一番美味い」
と断言して構わないと思う。春菊は意外に自己主張が少なくつつましやかで、パセリのほうがよっぽどイバっているカンジだ。思いつきだけでやってみた事だったがコレは使えるレシピかもしれない。
ただし漬け置きは不可、ドレッシングの酢で牡蛎の身がシマってしまうので食す直前にかけて提供すべし…と御心おき願いたい。



  • 其の弐 超定番・カキフライ

  http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20111218#1324168338

  • 其の参 新たな挑戦・牡蛎の蒲焼丼

  http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20111219#1324259194



 
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今朝の富士山
冷え込んでいるワリには冠雪が増えてくれないんだよなあ



7:42AM, December 17. 2011. @Fujinomiya-City











チャッピ〜☆彡さん
天才からお返事申し上げます(^o^)v
おはようございます! 本当にシツレーですね、ボクだって日々シンケンに生きているんですよ!リハビリも含めてさ(笑)
まあ病み上がりで滋養強壮が求められる身分と致しましては、×2のつまみ喰いも栄養補給の一環ということでご容赦願います。
ええ、次はアレで、その次はオドロキの〇〇〇〇〇… うふ♪



ラントマンさん
おはようございます… おおっ!例の「牡蛎焼き街道」ですね(^o^)-☆
やはり“焼き牡蛎”だけは炭火網焼きでワイルドにイキたいですね、できればメガーヌはお家で待機させて一杯キュッと飲りながら…ってのがサイコーでしょ♪
陶芸の方は腕を上げられましたか? 自作の器で食す料理も格別だろうなあ、なんか北大路魯山人みたいでアコガレちゃいます(*^_^*)