静岡県藤枝『はたき餅』

お茶を買いに行った藤枝で可愛らしいカタチをした餅を見つけた。『はたき餅』か〜変わったナマエだなあ…と思いつつお味や名前の意味よりもとにかくその形状に魅せられて購入してしまった。
食してみればフツーの大福餅に近いものだが、餅のノビは少なくてややアッサリした風味と“歯切れのよい”と表現したらいいのかな、独特の食感が面白かった。ナカミは小豆の粒あんヨモギの香りもよくて美味しい餅菓子である。

喰い終わってから(さて、この『はたき餅』とはいったい何なのだろうか)という疑惑を解決するために調べてみた。
どうやらこれは遠州地方に昔から伝わるソウルフードのようだ。餅といえば糯米を使うものだが、この地方ではゴハン用のうるち米の砕けてしまったものを餅にして食す習慣から出来上がったものなのだと云う。モッタイナイ精神と言うとカッコいいが、実は昔この地方は用水が整備されていなくて米や穀物の収穫量も少なくクズ米や脱穀で落ちた米まで食さなくてはならなかった哀しい歴史でもあるのだな。
肝心の名称由来はそんなクズ米を粉にすることをこの辺りでは「はたく」と言うからとか、米の選別作業で「はたいた」ときに下に落ちたものを使うから、袋や俵を最後まで「はたき」だして使うから…など諸説ある。
ボクが購入したものはこのようなカタチであったが、一般テキにはついた餅を棒状に成形してあり、必要な分を切って各種料理に使うらしい。ムダを出さない工夫とローカロリーな食品なので今でも健康食として食べ継がれているのだと聞く。本当のエコロジーとはこーゆーものを指すのだな。



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四月の半ばには満開だった桜のある公園にシゴトで行った
若々しい緑にすっかり変わってしまっていたが
ふと見れば実を結び『さくらんぼ』になっているではないか
大きさはフツーのサクランボの種くらい
ひと粒かじってみたら酸っぱくてシブくて…
こいつは見ているだけにしたほうがよさそうね



May 25. 2012. @Shishihara, Shimizu-Ward






Lotさま
おはようございます!
このチビさくらんぼが食べられるようになれば資源は無尽蔵に近いんですけどね (´▽`*)アハハ
酸味はどうにか解決できてもネックは渋みかな…パッと思いつくのは酒くらい(笑) いいレシピがありましたらぜひお教え願えますか。
『はたき餅』美味しかったですよ。とても素朴な味わいで(あ〜食べるものってこーゆーものなんだよな)ってカンジ。カタチに惹かれて購入しましたが、いい勉強させてもらいました。