『かつカレー』喰いたい病発作がナゼか…

突如として『かつカレー』が喰いたくなった。そんなにしょっちゅう発作が起きるわけではないが、年に数回この病気に見舞われるのである。

丁度新茶の購入に藤枝まで行く予定だったのでハッと思いついたのは帰りに焼津方面に回り“何年か前に行ったあのお店”でそいつを喰おうではないか!というスバラシいアイデアだった。
その時は通りがかりにふと見つけては飛び込んだそのお店で思わぬご馳走にありついた感じがしてとても印象深い記憶として残っていたものだが、隣の席にいた客が注文して食していたメンチカツやハンバーグが気になって仕方がなかったのよね。
なんだかとてつもなくデカいプレートに乗せられたそれらの料理の残像が脳裏に焼き付いて消えることはなかったのだな。う〜む確か『かつカレー』を食していた客もいたハズだし…

しかしつくづくテメーの記憶のいいかげんさに呆れた。メニューブックに『かつカレー』は無いのである。いや、そんなハズはないぜ〜と客席の壁に貼られている幾つかのポップを見まわしたが(当店特製かつカレー)みたいなものは見当たらない。
だいいちコチラはそこらのお店のようにインテリアを阻害するようなポスター類は一切壁に貼っておらず、ちょっと気の利いた絵画や額に収められた水彩画のようなものしか存在しないのである。ジツに清楚でセンスのよい室内空間が保たれているのだな。
よく見かけるのはポップをやたらにベタベタと貼り付けてあって(ねえアナタ、居酒屋とカン違いしてない?)みたいに、建築デザイナーが見たらガッカリするような醜悪なインテリアに成り下がっているお店もあるし、しかもそのポップやポスターが変色したり破れかかって汚れていたりもしたらサイテーなんだよな。

まあシカタがないので『かつカレー』は諦めてごくフツーに『上ロースとんかつ定食』を注文することにした。いやコチラの“とんかつ”は一級品なのでごくフツーになどという言い回しはシツレーなのである。ゼイタクと言ってよいひと品でもある。
美しい中庭を眺めながら(あぁ、あの肉厚でジュウシイなとんかつがまた食べられるのよね♪)とワクワクしながら出来上がりを待つ時間も楽しいではないか。
そしてそのとんかつ定食だけでは進歩がないし、例の脳裏に焼き付いている品も注文することにした。
ステーキ用の鉄板に乗せられグツグツジュウジュウとデミグラスソースが薫るハンバーグはジツにリッパなサイズだ。大人のオトコの掌と厚みほどもあるその品はとんかつと並びステーキをメインに据えている肉料理のお店のプライドを感じさせる逸品だった。美味い。

念願の『かつカレー』はお預けとなってしまい病の根本テキ治癒は出来なかったものの、なんだかそんな発作のことはすっかり忘れてしまうくらいコーフンの昼めしなのであった。
こーゆーお店が近くにあったらなあ、たまには夕食にA4ランク和牛“静岡そだち”のステーキでも食しながらワインでも飲りたいってもんさ…ってね、満足したハラで店を出るとメガーヌ君の隣に青いカングーちゃんが停まっていてちょっと嬉しかった休日の午後である。

とんかつ 肉料理 「夢 屋
静岡県焼津市西小川4-8-9
TEL=054-627-7358
FAX=054-627-8249
ACT=11:00-14:00, 17:00-21:30  
火曜定休
地図





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東名高速の側道に群生していたマメ科の植物
キレイな紫色の花に思わずスマホのカメラを向けた
お家に帰ってから花の名を調べると「クサフジ」だと判った
フジの花に似ているから…ってことらしいけど
ベツにフジを引き合いにしなくてもいいんでないかい?というくらいコレ単独で充分美しい
もっとプライドを持たせるナマエをつけてあげればいいのにね



May 26. 2012. @Kogouchi, Shimizu-Ward






元ルーさん
おはようございます!
飲食店の栄枯盛衰は激しいですね、特に都会は流動人口も多いのであっという間にお店が変化してゆきます。
まあその点イナカはずっと在る店はずっと在る(笑)のですが、新規オープンしてもイナカ人民のシュミに合わなければ数カ月で消えていますよ(´・∀・`)
ふしぎなもので『かつカレー』はお店で食べた方が美味しい気がします (´▽`*)アハハ  ぜひ新しいお店を開拓して『かつカレー』を楽しんで下さいな〜♪



札幌もいよいよ初夏の気配ですね。ライラックすずらん、きっといい香りが街に漂っているのでしょう。お写真をありがとうございます。
コチラはとうとう梅雨入りですよ(;´Д`)ノ



かぶちゃん
おはようございます!
根室に行って『エスカロップ』食べてみたいな…



とがしさま
おはようございます!
生ビール&かつカレーの作法、詳細なご説明に感謝いたします(´▽`*)アハハ
しかし『かつカレー』という料理は『とんかつ』にも『カレーライス』のどちらにも存在しないステータスがありますね!
他のトッピングとソースでは成し得ない化学変化が生まれているのでしょうか、ときどきムショーに喰いたくなるキモチをご理解いただいたようで有難く思いますよ。
あと、やっぱり生ビールには『串かつ』って強力なヘルパーがいますよね〜、結局飲めりゃ何でもいいんだけどさ〜 (≧∇≦)b