ご近所洋食屋さん「 K's KITCHEN もぐもぐ亭 」でランチ

哀愁のイナカ町には焼そば屋しかない…というのは大袈裟であるものの、実際はソレに限りなく近い状態であって一番目立つのはやはり“お好み焼と焼そば”の看板なのである。

富士宮やきそば学会が一念発起してオレンジ色の統一幟旗を市内の各店舗に協力を仰いだものだからヨケーにそうした印象は強くなった。
オカゲでB-1グランプリでの活躍とB級グルメによる町興しのモデルケースのような結果となり、まあソレはソレで結構なことだとは思うが、相変わらず市街地の中心部は焼そばに始まり中華・焼肉・和食・蕎麦屋…といった昔ながらの佇まいのままである。
フレンチやイタリアンのお店もない訳ではないもののクルマ社会のイナカでは郊外に点在するカタチになっていて、街としての賑やかさとか華やぎというものが感じられないのが寂しい。

ちょっと気に入っていたビストロ風洋食屋さんもあったが、少し前に隣町に移転してしまった。
四人がけのテーブルが2つと二人テーブルがひとつ、そして4〜5人がせいぜいのカウンターだけの小さなお店だったが、洋食屋さんらしい定番料理…例えばオムレツとか煮込みハンバーグやチキングリルといった料理が比較的リーズナブルなお値段で提供されていてお味もなかなかのものだった。

今時の騒々しいBGMもなく、静かにワインを楽しみながら小洒落た空間と時間を楽しむにはもってこいのお店だったのである。どうして移転しちゃったのかなあ…
ボクの住むエリアにはけっこーイケる中華料理屋・蕎麦屋もあるし歩いて三分以内に行ける美味しいパン屋さんもあるが、洋風料理のお店だけはなくてなんだかちょっとつまらなかったのね。ところが先日所用で近所の簡易郵便局…おっと今はJPって云うんだよな…に行く道すがら見慣れぬ看板を見つけた。

「K's KITCHEN もぐもぐ亭」おぉ〜っ!いかにもソレらしい店舗外観と規模もそんなにデカすぎなくてなかなかにヨサゲではないか。シゴト場からの距離だってご近所と言うにはギリギリだけど歩いて10分くらいかな。コレならヨッパになっても酔い醒ましに歩いて帰ることの出来る範囲だ。
しっかり記憶に留めておき休日にお店に行ってみたのは先月の半ばすぎの平日であった。
初めて入るお店はメニュー構成やお値段に不安があるもので半分ビビリつつ入店するケースはよくあるハナシだが、お店の前の駐車場にクルマを停めて入口に行くとメニューブックが掲げてあり予め財布のナカミと相談出来るのは大いに助かった。
カレーやパスタそしてオムレツにハンバーグといった洋食の定番メニューが中心で、お値段もごくフツーである。よかった…これなら安心して注文できるなあ、それにちゃんとランチもあるみたいだし。
店内フロアは二人掛けテーブルが三つと10人は座れるL型カウンター、なんと面白かったのは洋食屋さんなのに小上がりがあって4人用掘り炬燵形式が二つあったことである。

ランチメニューはスープ・サラダ・デザート・ドリンク付になっていて、カウンターには簡易テキなサラダバーがしつらえてあった。そんなに高価な食材ではないけれど新鮮なカット野菜に加え和風の煮物惣菜も準備してあり必要かつ充分以上のものがある。
そしてドリンクはスキなコーヒーカップがチョイスできるようになっていてなかなかに気が利いているではないか。感性を豊かにしてくれるこーゆーサービスはスキだなあ。

注文したのは『豚の角煮カレー』と『小海老と青菜のペペロンチーノ』。サラダバーでヤサイを盛りつけている間に温かいコーンポタージュスープが運ばれていた。ちょっと酸味を感じる仕立てになっていてサッパリといただける。
カレーのルウは欧風仕立てで特にスパイシーとかコクがあると云うわけではないがブナンなお味に仕上がっていて美味しい。それよりなによりたっぷりゴロゴロ入った豚の角煮がボリューム満点で嬉しいではないか。ふわとろな食感に旨味がじゅわ〜と滲み出てくるシーンには感動する。ニク好きには至福の時間が訪れる。

パスタもツボを得た調味・調理で何の不満もない。やはり小海老やその他の具材はたっぷり奢られていて手造り感満載の洋食屋さんらしい。やたらにガーリックや唐辛子を利かせてゴマ化していないところも好感度大である。素材のチカラを大切にした優しいお味はこのお店の料理全般に共通したもののようだ。
それはここまで来ると最後にデザートとして供された『ストロベリーのムース』も予想通りのものであって、一歩間違えればトーシロー手造りのコドモ用おやつとカン違いするヒトもいるだろうくらいなはんなり系なのであった。しかし解るヒトには解るプロフェッショナルの流儀が脈々と存在する。
ただきっとどの料理もこんな感じなんだろうなあ、とても美味しいのだけれども“このお店ならではの個性”みたいなものが欲しい気がするのはボクのカッテな思いだろうか。洋食屋さんの経営環境としては厳しい哀愁のイナカ町である、相当な印象付けがないと生き残りは難しいと思うのよね。
ヨルは食事も出来る居酒屋(=ビストロ)として営業しているようだけれど、ヘンな方向に流れないことを願っている。頑張ってくださいね!




K's KITCHEN もぐもぐ亭
静岡県富士宮市万野原新田3032-14
TEL=0544-66-8333
ACT=11:00-14:00, 18:00-23:00



クリック↓↓↓で応援をお願いします







June 2012


キユーピーキユーピー株式会社)
http://www.kewpie.co.jp/





ビックリすますた
取引先の受付カウンターに札束が放置されていて…
ってね、メモパッドだったのよ
ボンビ君の心臓にはイタズラが過ぎるよな



May 23. 2012.






う〜様
こんにちは! ホント、お久しぶりぶりでやんす(^o^)/
いいよねぇ、洋食屋さんでランチビールとかさo(^-^)o 軽〜く飲るところがつつましくていいんだろうど、つい調子に乗ってヘビイドリンキングさ(笑)
モロに「赤ちゃん」ですか(´▽`*)アハハ 「ベイビイ」とかじゃないのね(笑)
かぶちゃん向きなら胃袋だけじゃなくて脳ミソにもたっぷり栄養が必要だろ (≧∇≦)b



チャッピ〜☆彡さん
おはようございます!
早いものです…つまり一年の半分に差し掛かってるってことですね。ボンクラな日々を送っているエロおやぢにとってはハッとさせられる瞬間(笑)
きっとこのブルータイルはモロッコかスペインのアンティークものでしょう、当時はニッポンの浮世絵や焼物の影響を強く受けていたと聞きますから。
黄色い野菜は多分カボチャかな…ニッポンにはないカタチが可愛いよねo(^-^)o



元ルーさん
おはようございます!
クルマ社会になったとは言えやっぱり歩いてゆけるところに飲食店があるのは便利さではなく豊かさだと思うんですよね。
ほとんど取り柄のない(笑)哀愁のイナカ町ですが、ボクのシゴト場マンションの近くは運のよいことにこんなお店が出来てしまいました。あとはどこまで持ってくれるか…だけです\(≧▽≦)丿



YUMIさん
おはようございます!
欠食児童ってもう死語ですよね(´▽`*)アハハ
しかしそのオールインワンな焼鳥はナイスアイデアです! 美唄焼鳥と言うのですか、う〜んいちど食べてみたいにゃ〜♪ きっとビールを飲み過ぎてしまうでしょう(笑)
〇〇を初めて食べたのは洋食屋さんで…ってヒトは結構多いのではないかな、今のコドモたちはそーゆー経験はまた別の場所なんでしょうね(´・∀・`)