神様の思し召しだよ…『づけ丼セット』@韮崎「La Soba」

久しぶりに清里に向かった7月15日。もちろん目的は革工房メリーマックさんに行くことと新鮮で美味しい高原野菜をテに入れて帰ることである。

ジツはメリーマックさんには制作をお願いしてあったものがあって、ソレは昨年の秋にはとっくに出来上がっていたものなのであったが、なんだかシゴトも忙しかったりいろいろあってついノビノビにしていたのである。気がつけば一年近くホッタラカシにしていたわけなのであって、もーとんでもねーヤローなのであった。ごめんなさいなのである。
それでもメリーマックさんの石原夫妻はイヤな顔ひとつせず温かく迎えてくれるのは有難い限りなのであって、またまた調子に乗っていくつかの品をオーダーしてきてしまったのだな、今度は出来上がったらスグにお伺いしますからね。

来店客も多いお店なのでその合間に世間話やオーダーの打ち合わせなどしているうちに昼メシどきはとっくに過ぎてしまっていた。慌てて退散して周辺の飲食店などを探すがドコも混雑しているようなのであった。ピークのころに比べると清里はすっかり落ち着いたフンイキになっているが、それでもやはり休日ともなればワンサカとヒトが押し寄せているのである。ましてや三連休の中日なのでどのレストランも午後になってもウェイティング状態で、目当てにしていた三軒のお店でも全て「売り切れ」か「営業終了」で断られてしまった。こんな経験は初めてである。
シカタがないので清里での食事は諦めて小淵沢方面に向かうことにした。ところが曲がる路を一本間違えて下った先は往路で通ってきた韮崎ではないか…う〜む、なんてこったい!なのである。ここでハタと気づいたのは“あのお店”に行ってみよう♪ということなのであった。

何度もそのお店の前は通っている。通るたびに(あ〜ココで食事してみたい…)というキモチは変わらなかった。八王子の御大も何年か前に利用されていてその評判はなかななによろしいものなのであった。
ところがいつも食事のタイミングではないのよね、通るのは早朝とか帰路の夕方なのであって悔しくまた苛立ちは募るばかりなのであるが、これだけはどうしようもならないところがまた心残りになるのである。
清里が満杯だったこと、路を間違えたこと…こんな偶然が重ならなければココを訪れる機会はもしかしたらずっとなかったかもしれない。きっと神様の思し召しなのだと信じたいし、有難くそのチャンスを享受することにした。お店の名は「La Soba」ロサンジェルスのソバ屋ではなく、英語で言うとtheに相当するフランスやスペイン語の定冠詞・Laである。ニッポンの蕎麦屋ならフツーは〇〇庵などと名乗るものだが、ラ・ソバなのである。感覚テキに言えばザ・蕎麦ってカンジかな。けっこー自信ありげなネーミングだけど、やっぱり一度喰ってみなければその実力は判らないではないか。とゆーことで、ワクワク突入するエロおやぢなのであった。

入店する前に見たのは「旬の野菜ばっかしバイキングはじめました(無料)」という案内で、なんじゃらホイと思っていたらそれは店内に小さなコーナーが設けられていて、簡素なサラダバーのようなものがしつらえてあるのであった。
ボクがオーダーしたのは『づけ丼セット』と言って酢飯にマグロのヅケが載せられたものにサラダ小鉢や蕎麦豆腐そしてザル蕎麦が組み合わされたセットメニューなのである。こいつの出来上がりを待つ間にこのコーナーに並ぶヤサイたちを食してみるのであった。
おぉ!美味いではないか、やはり高原野菜の産地だけあって鮮度が違うのだろうか、シンプルではあるけれどもドレもとびきり美味い。ややピンクに染まったタマネギの和え物などビールや焼酎のつまみにしたらサイコーだろうなあ。

肝心の蕎麦は今まで経験したことのない蕎麦だった。普通“十割蕎麦”というと香りや旨みは強いがそのボソっとした食感や喉越しに個性を感ずるものなのであるが、こちらの十割蕎麦はまるで良質な二八蕎麦のようにつるつるとなめらかな舌触りでジツに心地よい。そしてその香りを犠牲にしていないところが素晴らしい。きっとナニか特別な工夫をしているのだろうし、そこがまたThe蕎麦と謳うだけのアイデンティティーを感ずる由縁でもある。
ちょいとお値段は高めに感じるかも知れないが、実際の内容を鑑みればホントに真当かそれ以上の価値ある食事を提供していると思う。

カリフラワーとキュウリのカレー風味サラダはとても蕎麦定食の相棒とは思えないひと品でワインなどの肴にしたくなるようなお味なのに、ナゼかとてもこのセットにフィットしている。もしかしたら店内に流れるBGMが静かなJAZZであることや器にイタリアンで使うようなデザインのものを使用していることもこれを安心して取り込める要因にしているのかも知れないなあ。
そして初めて食す“蕎麦豆腐”は胡麻豆腐とはまたスタンスの違う素朴な味わいがヨロコビ倍増計画の要となっている気がする。美味い!
バイキングのコーナーには“そば湯”で作ったゼリーも置いてあったのでしっかりデザートにいただいた。傍らには黒蜜も置いてあったがボクはそのままプレーンな味わいを楽しんでみた。いいねえ、こーゆーアフターってのも。
初めての方なら入店をためらうような外観と店名だが、ベーシックな部分ではちょっと唸るような実力を秘めているお店である。そしてアソビ心とチャレンジ精神満載のセットメニューもたくさんあって楽しいのよ。
でもボクは次回行くことがあったらスタンダードな天ざるなどでもう一度この“十割蕎麦”を堪能してみたいと思っている。





La Soba
山梨県韮崎市中田町中條1178-1
TEL=0551-25-5598
ACT=11:30-15:00, 17:00-20:00 木曜定休


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梅成弟子丸さん
おはようございます!
梅成さんが行かれたのはもう六年も前のハナシだったんですねえ… しかしその間相変わらずの人気を保っていて、やはりカッコだけではないホンモノであることが証明されているようでもあります。
この日もお昼の営業終了ギリギリの14:30ごろ飛び込んだものの駐車場も店内も満席でしたが、運良く一組が退席されたところでしてw(^o^)w



元ルーさん
おはようございます!

信州産地粉100%ですからね、やっぱり蕎麦を楽しむなら盛り蕎麦しかないでしょ\(o^∀^o)/ お店のホームページはないようですが食べログなど見ると天ぷらもかなりいいデキのようでして…野菜が新鮮で美味しいってスゴいアドバンテージなんですね!
シゴト仲間にも夏風邪をひいてしまった者が何人かいましてね、けっこー症状がキツそうです。お大事になさってくださいね。
ファーム富田の景色はいつもながら美しいですね。テレビ東京でも視ましたよ、あぁ実際に行って観てみたいな〜