お墓参りのアトは真夏の『かきフライ』

お盆と言えば墓参りだ。今年も母君と清水にある菩提寺に出かけて無事にソレを済ませてきた。こうしてご先祖様にキチンと礼を尽すのはなかなかにキモチのよいものである。

まあこれも例の如くな行動ではあるがやはりご先祖様の供養も終われば「ナニか美味しいものでも食べて帰ろうよ」てなことになるわけなのであって、メガーヌをちょいと走らせれば静岡市の中心部…ソレナリなお店には事欠かないのである。
久しぶりに「蝶屋」さんの“とんかつ”もいいし伊勢丹のレストラン街にあるイタリアンで食事ってのも魅力テキだよね〜などと想いを巡らせていたらふと思い出したお店があった。
以前に『ステーキ重』のランチを食した坐坊さんである。そうだアソコならきっと母君のお口にも合うだろう!とレッツゴォなのだな。案内されたのは店舗三階にある個室風の座敷席で、ゼイタクにもビルにしつらえてある中庭を眺めながら食事が出来るナイスな席なのであった。

ホントは「やれやれ、お疲れ様〜ってコトでビールでも一杯飲るか」とイキたいところだが、クルマの運転が控えているのでそれは御法度なのである。残念至極。
キモチよく冷房の効いた部屋でメニューブックを眺めるとあれもこれもと迷ってしまうものだが、このクソ暑い真夏に『かきフライ』なんてものを見つけてしまいつい注文してしまったエロおやぢである。へえ〜この時期にねえ、しかも“広島産”かあ…と半信半疑ではあるものの、こちらのお店は“夏のオイスターフェア”など開催するくらい牡蠣の仕入れには自信を持っているようなので期待していいだろうとエイヤなのだな。
最初に運んできたのは『冷製トマトスープ』だ。キンとひやしてあるのにしっかりした旨みがクチに拡がる秀逸な一品、こいつでグ〜ンと食欲に火がつく。
そして間もなくやってきたのが『天然地魚と野菜のカルパッチョ』である。本日はミナミマグロとスズキ、たかだか¥1500のランチにこんなステキな品が運ばれて来るとは思わなかったし、クドいようだが酒が飲めないのがジツに口惜しい瞬間なのであった。

いや〜美味いですね!ミナミマグロの濃厚な旨みは絹のように滑らかな舌触りで、平素食しているキハダとかメバチとは一線を画する圧倒テキ存在感が疲れたカラダに活力を与えてくれる。
そして夏が旬のスズキの美味しさと言ったらもうコトバもない。和食のスタンダードであるワサビ醤油は予定調和だが、たまにこうしてイタリアンやフレンチのテイストたっぷりのお造りというのもたまらない刺激だ。とにかく美味いったらありゃしない。

さてさて、肝心なメインである『かきフライ』の登場だ。う〜む、デカい!岩牡蠣ほどではないが、どう見ても通常の牡蠣なら3Lの特大サイズだ。
こいつに自家製タルタルソースかフツーのフライソースをつけていただくことになる。
最初はレモンだけを絞って、次にフライソースで、そしてお楽しみなタルタルソース… いや〜ん♪ドレで喰っても美味いじゃん熱々ハフハフじゃんクリーミイで濃密なお味じゃん!
へえ〜真夏のカキフライってこんなに美味しいもんなのかい。メシは赤だし味噌汁と漬物があるから後回しにして、やっぱりビールが飲みたかったよなあ…ってクドいですね。サッサと諦め切れないところがエロバカおやぢである。

あまりの美味しさにニヤけ切って貪り喰っているところに母君が注文した『月替わり季節の小箱膳』が運ばれてきた。これは料理長が特別に調製する一日20食限定のスペシャルランチだ。
この日は天ぷら盛り合わせ・ミナミマグロと炙り太刀魚のお刺身・バーニャカウダ風味のディップがついた生野菜・創作野菜寿司・鰆の焼き物・合鴨肉の煮物・ご飯・赤だし味噌汁・お漬物そしてデザートの甘味とドリンク…もう至れり尽くせリのランチ膳である。ちょ〜ゴーカじゃんね、ボクもこれにすればよかったかなあ…などミョーな食い意地がアタマを持ち上げる。

どのお料理もずいぶん手をかけてあって一つとしてハズレはない。特に感動したのは『創作野菜寿司』で、ひとつはトマトや香味野菜をコンカッセしたものをドレッシングで和えてキュウリ軍艦巻にしたものと、もうひとつは焼き茄子をスライスしたものに味噌風味の刻み野菜を乗せた押し寿司風の握り。
若い頃は京都の漬物寿司など(シャラッ臭せ〜!)とイミも解らず忌み嫌っていたものだが、近年はこうした料理に何の抵抗も感じないどころか逆に好んで食したくなるような欲望を覚えるジブンがある。

しかし美味いなあ、家庭で似たようなモノは出来るだろうけど、やはりここまでテマヒマかけたものは簡単にはマネ出来ないのよ。いいねえ、ジツにいい。
フィニッシュのデザートには芋ようかんが運ばれてきた。ただの芋ようかんではなくフツーのサツマイモとムラサキイモを組み合わせた『市松芋ようかん』にしてあるとことがニクいではないか。最後までテを抜かない料理長のココロ粋やプライドを感じる。
下に敷いてある抹茶クリームの仕掛けが素晴らしいし、これぞプロのシゴト!ってカンジで爽快感さえ覚える。
どのお料理も見た目とお味共に最高クラス、やはりランチではなくディナーに訪れてみたいよなあ。ここだとお泊り設定が必要だけど。





Japanese Restaurant 坐坊ZABOU
http://www.nasubi-ltd.co.jp/zabou/index.php
静岡県静岡市葵区七間町1-15
TEL=054-255-3388
ACT=11:30-14:00, 17:00-22:30










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今朝の富士山
スパッと黄金色に輝く夏富士山頂



5:35AM, August 26. 2012. @Fujinomiya-City







とがしさま
おはようございます!
この時期にカキフライ食べたのって初めてかも(´▽`*)アハハ 
こんなに美味しいとは思わなかったなあ! 特大の岩牡蠣で一杯飲りたくなりましたよ



かぶちゃん
おはようございます!
あら…お珍しいこと…



チャッピ〜☆彡さん
おはようございます!
やっぱり夜の宴でしょう… ライトアップされた小庭を眺めながら美味しい料理と旨い酒…あ〜たまらないなあ●^∀^●
静岡市内で宴会やるならココしかないかな〜♪ 食いもんにウルサい方々もきっと満足してくれるでしょ!



Lotさま
おはようございます!
ランチは諦めがつくんですけどね(笑) 仰る通りヨルは此方側にチカラも入ってますし、本質みたいなものが露呈しますか。 
いいお店に行っても隣席の客で台なし…という経験もありますね〜 これじゃ経営者が可哀想!って思うこともしばしば(;´Д`)ノ



梅成弟子丸さん
おはようございます!
以前に一度お話した気もしますが、タイーホ&収監前に「外房海鮮食いまくりツアー」なんて一度企画したいですよね。銚子で食した岩牡蠣はスープリームでしたよ(^o^)v
そして九十九里・片貝あたりで焼ハマグリで一杯!あ〜ユメに終わらせたくないなあ…