年末年始やたら美食カオス酔夢譚《元旦朝食編》

年越しの酒が少し残った状態で初日の出を迎えた。昨年まではちいとばかし早起きしては少しだけメガーヌを走らせて“富士山と初日の出”みたいなフォトを撮影に出かけたものだったが、今年はどうにも思うようにカラダとココロが動いてくれなかった。

それでもお天気もいいことだし朝食前に近所の空き地に歩いて出かけて行っては新年の富士山の姿をカメラに収めてきた。早朝なので道路はガラガラ、そして澄み切って静かな大気がキ〜ンと心地良い。
歩いているうちにちょっとは酒が抜けてくれるかと思ったけれどそう甘くはなかった。ハーフ二日酔い状態…う〜む新年からコレかよ…ではあるものの、べつにアタマが痛いとかキモチ悪いとか云った症状はないのでオッケーなのである。
辺り一面の霜をバリバリと踏みしめながら帰宅すると、ネコの額ほどな当家の菜園で育ちかけのブロッコリにも霜が降りていてキラキラと朝陽に輝いていた。一年の始まりか…

さて元旦の朝食である。
母君お手製もあれば既製品もあるけれど、当家に伝わる陶器製重箱にそれらをテキトーに詰め込んで食せはキブンはそれなりに盛り上がってくると云うものだ。特別なものはない、しかしコレでいいのだな。
出かける予定もないのでお銚子一本だけお神酒をいただくことにした。二日酔いちう？カンケーないさ、やっぱりこーゆー料理には日本酒の冷やがよく合うのよね…と飲りだせば結局止まらなくなってしまうのである。えへ♪とニヤニヤしながらお銚子二本目に酒を注ぎ「正月なんだからさあ、ベツにかまわないよね」などとジブンに言い聞かせてみたりもする。やだねえ、そーゆー自己抑制能力の欠如。
ってことで新年もこんな調子でスタートするのであった。

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