何年ぶりの『ラーメン』だろうか @ラーメンキヨシ

都会の駅前にはマツモトキヨシがあるけれど、哀愁のイナカ町にはラーメンキヨシがある…ってのはホントのことなのよ。呆れるほどしばらくだったのはそのお店のことを忘れていたからではない。ただあまりに駅前すぎて直接の駐車場がないことやホカに行ってみたいお店が多いのでついついアトまわしに…が何年も続いてしまっていたのだ。

何年も、と書いたけれど実際には十数年かな、いやもしかしたら二十年を超えているかも。それくらいこのお店は富士宮駅前でムカシから営業しているのよ。
当時は長崎屋さんというデパートが駅前にド〜ンとあって賑わっていたものだ。そしてその駐車場から長崎屋店舗への通路にある「ラーメンキヨシ」さんはなかなかに美味い…と云う話を聞いて早速行ってみたのが未だ三十代の頃だったのね。

今はその長崎屋さんも撤退して元の建物は取り壊され、現在は1〜2Fが富士宮市の施設、上階が分譲マンションというビルが新たに建設されているところなのである。
シゴトの関わりでその場所まで行くことになり(おぉ〜そうだ!ひっさしぶりにキヨシでラーメンってのもいいじゃん)と相成ったワケね。あのコンサバなラーメンはまだあるのかな、それとも新メニューなんぞが出来て様子が違っちゃってたりして…などと少しワクワクしながら扉を開けてみた。
お店は十人くらい座れる一列カウンターのみ…というスタイルは変っていない。そしてメニューもムカシのままだ。まるでタイムスリップしたかのようにその記憶の世界が現実の目の前にある。確かに御主人は少しフケちゃったかな、でもボクも同じだけトシを喰ってるんだよな。
このお店は“みそラーメン”が有名なんだけど、当時のボクはナマイキに(やっぱりスタンダードなラーメンでお店のチカラを確かめたいよ)などとフツーの醤油ラーメンを注文したものだった。

今回はそんな高尚なモクテキではなく、単純に懐かしいそのお味に触れてみたかっただけである。よかったなあ、ムカシ通りでさ。
ナルト・叉焼・シナチク・焼海苔・ワカメ・刻みネギ…そして色は濃い目だけどあっさり醤油味の澄んだスープが当時のまんまにカウンターに置かれた。あぁ、いい味だ。特に語るべきものはないけれど、ホッと安心できるというか穏やかなキモチで食すことの出来るラーメンなのよ。
一杯¥500のラーメンにこれ以上求めてどーすんの?てなカンジで泰然と存在する。こーゆーもんだよな、ラーメンってさ。


ラーメン キヨシ
静岡県富士宮市中央町4-14
TEL=0544-29-4200
ACT=11:30-15:00/17:30-22:00 水曜定休




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