朝起きるとなんだかちょっとカラダの様子がおかしい。前夜は∪の案内で美味しいおでんの居酒屋さんでキブンよく酔って帰ってきたはずなんだけど…
様子がおかしいと云うのはいつもならかなり深酒をしても朝まで残っていることはほとんどないから、起床して活動するのに目がまわるとかフラつくなんてことには無縁なのよね。ところがヘンなのよ、う〜むいよいよお与えが切れたか。
しかしよく考えてみれば∪と一緒にGのお店に戻ってからこんな焼酎を調子に乗ってけっこー飲っちまったんだな、しかもいつもはとっくに床に就いている時刻までさ。そりゃ朝まで酒が残ってたってフシギではない。
冷たい水をキュ〜ッと飲んだら少し回復してきたのでGの家で朝食を摂りながら福井のエロ将軍の到着を待つことにした。
彼が到着してからどーゆーハナシの経緯なのかは忘れてしまったけれど、要はGの家の近所に「けっこー美味い味噌ラーメンのお店がある」ってことでみんなで昼めしにそいつをいただこうぜ…ということになったのだな。
ところが中年おやぢが四人ぞろぞろ歩いてそこに行ってみればなんと“臨時休業”の張り紙が!なんてこったい、せっかく決心して歩いてきたのになあ。まあ仕方がないのでホカのお店で昼食にせざるを得ないじゃん、引き返しながらドコに行くか様々な意見が交された。面白いことにべつにラーメンじゃなくてもよかったものを各人のアタマはすっかりラーメンモードになっていたのでもうソレしかなかったみたいなのね。
ボクがうっかり「あっさりスッキリ系の醤油ラーメンみたいなのがいい」なんて漏らしてしまったものだから∪が知っているお店に突入することになった。なんで神戸の中華街に行かないのか?というギモンには現地の友人たちの意見は「いわゆる神戸中華街のラーメンは本国レシピを忠実に再現し過ぎていてあまり美味しくない…というかスープなんか醤油をただのお湯で薄めたみたいなやつばっかりなのでハッキリ言って美味しくない」ってことらしい。
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第一旭さんというそのお店はよくあるタイプの中華料理店だったが『神戸ラーメン』と冠しているところが非常に気にかかるではないか。昼どきなのでセットメニューもあって中年おやぢたちはそれぞれにスキなものを注文した。
各テーブルには予めセットされている香辛料のほかにサービスの箸休めみたいなものがあって紅ショウガやフライドガーリックはいいのだけれど、タクアンのざっくり切ったものがド〜ンと容器に入っていたのには驚いたよ。それにしてもデカいよなあ。
ボクは“Bらーめん+高菜ご飯セット¥780”をお願いした。なんの気なしにこんなやつを注文しちゃったのだけれど、運ばれてきたものを見て(あ〜失敗っ!!)とアタマに血が昇った。いや、ラーメンとそのトッピングがダメってことではない、その日の夕食はいつものヤキニク屋さんで宴会と決まっていたからだ。昼にニクたっぷり喰って夜もまたニクかい…
まあヨルはヨルでそんときになればきっと楽しいに決まってるさ、今は目の前のこいつを思いっきり楽しもうよ…てなことで、そのマックス盛りのチャーシュー麺を喰い始めるエロおやぢである。
コショウがたっぷりかかっているけれど、こいつはボクが振ったものではなく最初っからこの状態で運ばれてきたものなのね。クリアで旨味に満ちたスープにチャーシューからにじみ出た脂が浮かび、そしてそのコショウたっぷりの青ネギがよく合う。美味い!
チャーシューはもちろん美味しいけれど、縮れていないストレート麺ってところが静岡のコンサバ系醤油ラーメンと根本的に違う方向性なのであって、ソコが『神戸ラーメン』たる由縁かな、いや〜スキなタイプですよコレって。
板海苔が程よく載せられて高菜ごはんもラーメンによくマッチしていて(あ〜、いい昼めし喰ったなあ)という満足感がある。皮が柔らかに焼かれた餃子と共に神戸らしい味がなんともシアワセにしてくれる。わざわざ神戸まで行って『ラーメン』かい…という後悔は全くない。
◆神戸ラーメン 第一旭 神戸本店
http://www.asahi-foods.co.jp/
兵庫県神戸市中央区多聞通1丁目3-2
TEL=078-371-6212
ACT=10:00-24:00 無休