なかなかちょっと行けないお店でまたまたランチ連発

夏の終わり頃からの勤務地は県東部にある某国防施設になった。国家防衛に関する機密なのでどんな内容だとか規模などを安易に漏らしてはならず、当然のことながらこんなしょーもない日記で公開など有り得ないハナシなのよね。

ってことで、アジア最強と評価される我が国のセルフディフェンスシステムの一角を担うそのベースで毎日昼めしを喰うエロおやぢなのだな。当初は様子も判らないのでいつものように手弁当を持参していたのだけれど、ベース内にある隊員さんのための厚生施設を我々も利用してよいことになったので偵察がてら行ってみた。
売店・床屋・コンビニなどいちおーひととおりのものがある他に食堂もあるではないか。正式な隊員食堂とは別に民間委託で営業しているお店のようでメニューもフツーの食堂以上にバラエティーに富んでいてしかも安い。ここで喰わないテはないよ!とばかりに訊いてみれば、やはり全く構わないということで有り難く利用させていただいた。一般にはなかなかちょっと行けないお店ってところも優越感があっていいしね。

チケット券売機にはレギュラーメニューのほかに季節ものとか限定食もあったが、よりお値打ち感の強い日替り定食を購入してみた。
フロア奥がオープンキッチンになっていてそのカウンターに券を出すとおねーさまたちが大急ぎで作ってくれるのね、なんだか学食っぽいけど違うところは作りおきなどしていないので料理が出来上がると「〇〇さ〜ん、××が出来ました〜!」と券に記入された喫食者の個人名で呼び出してくれるのだ。常に作りたて熱々(あるいは冷え冷え)で食すことが出来る上に、同じメニューを注文したヒトの取り違えもない。

ボクのナマエが呼ばれるのを席で茶を飲みながら待っていると「Artさ〜ん、『ヘルシー定食』が出来ました〜!」なのである。そう、この日の日替り定食はヘルシー路線でまとめたセットメニューなのであって酒とタバコで汚れきったエロおやぢの身とココロを浄化してくれそうなやつだったのよ。
トンカツにはたっぷりの大根おろし、小鉢は菜の花の辛子和え、ゴハンに十穀米…と聞くとすんごい健康テキなイメージがあるけれど、実際はトンカツには生野菜のほかにショートパスタ&茹でタマゴのマヨネーズサラダがどっさり添えられているし、だいいちトンカツそのものがハイカロリーではないか。う〜ん、せめてテーブルに置いてある醤油やフライソースとは別にポン酢醤油を付けて欲しかったなあ…ってココはあくまでも隊員さんのための厚生施設なんですからね、カンケーない外野は黙っていなさい!なのである。

周りの席を見回すと迷彩服を着用した隊員さんのほかに一般民間人も何人かいてなんとなくフシギな空間になっていた。本当は珍しいものなどいろいろあってもっとフォトをバシバシ決めたいんだけれど、ベース内での写真撮影は禁止されているので料理のクローズアップ以外はコソコソ撮ったものである。そりゃそうだ、最新鋭のアレとか未だ試験中のソレがベース内あちこちでよく見られるんだから軍事関係スパイなどは大喜びするに違いない世界なのであって、当然の事ながら毎日シゴトでやってくる我々でさえ入出門時のチェックは厳しくかつ複雑な手続きを取らなければならないのよね。

『酢豚』は中華料理の中でも料理人のウデがモロに出やすい部類でちょっとコワいメニューなんだけど、こいつがなかなかに旨くて驚いた。やるねえ、イケてるじゃん!なのである。それに鶏ムネ肉の天ぷらなんぞがついていて限りなく嬉しい。濃い味の『酢豚』とさっぱり味『鶏天』の組み合わせが新鮮、シェフ殿はかなりの腕前と見た。

『かきフライとメンチカツの盛合せ』を食したのは9月の半ばで、スーパーの鮮魚コーナーに生牡蠣が並び始めて間もないころだった。(あ〜そのうちカキフライ食べたいよな…)と思っていた時だったので(う〜ん、やられたぜ)みたいにズバリなメニューだったのね。
飲食店にはいろいろな考え方があって“今が旬真っ最中の食材を使い安くて美味しくてたっぷりと”という戦略もあるのだけれど、ヨロコビは少ない…というか「もう食べ飽きちゃった」なんてヒトもいるかも知れないから、よほど味付けなどを含めた提供方法に気を遣わなければ難しいのだな。
その点このカキフライは2コしかついていないけれど“今シーズンの初モノ”っていうカンドーがある。

大学生時代によく行った喫茶店のフルーツパフェには真冬なのにスイカがひと切れ添えられていたり、プリンに生クリームと静岡産ネットメロンが添えられていたりと、なかなかにコストのかかる食材が奢られていた。
もっと安い食材だってあるでしょ…とマスターに問いかけると「そんなんだと感動ってもんがないでしょ。わ〜っ♪真冬なのにスイカ!っていうオドロキみたいな仕掛けが必要なんだよ」と諭されたものだった。
当時のボクは飲食関係のシゴトに就くなんて思ってもみないことだったけれど、その十数年後にこうしたシゴトをするようになってその時のやりとりをハッと思い出しては(貴重な教えをいただいたなあ)としみじみ感じ入った次第なのだ。
だからデキる料理人はちょっとだけ先取りをするのね。まだ市場では高価で一般のヒトがなかなかにテの出せない時期に来るべき旬を感じていただく…まあ“勝利の方程式”みたいな部分はあるけれど、お客さんがそれで喜んでお金を置いていってくれるのだからこんな素晴らしいことはないのだな、リピートの動機付けにもなるし。
そーゆー意味ではこのお店の『天丼』はフツーなら絶対にやらない“桜海老かき揚げwithダブル海老天”なんてトリッキィでサプライスなレシピで挑戦状を叩きつけてよこす秀逸なものだ。美味いぜ!ヨロコビもカンドーもダブルだ。

気がつけばボクはこのお店のランチが気に入って何度も足を運んでいた。毎日そーゆーことをしていたら経済破綻に追い込まれてしまうので基本は手弁当なのだけれど、やっぱりどうしても食べてみたくなってつい…という秋だった。
その後このベース内でのシゴトが長期化することが判明したので、食い道楽のエロおやぢは炊飯ジャー&電動ポットを職場に持ち込んではオカズ持参で昼めしという全く以てケシカランことを続けることになったのよ。いや〜炊きたてゴハンと熱い味噌汁ってのはヤメられないのよね、特にこう寒くなってくるとさ。
最後の食堂利用は10月10日、その日の日替りは『ヒレカツ定食』だった。ウルサいこと言ってるわりにエロおやぢの“カツ比率”は高いのだ、やっぱりスキなんだねトンカツ。このところ食べてないからそろそろ“トンカツシンドローム”の発症に見舞われるかもしれないなあ。でもいいのよ、その時は迷わずこの食堂にすっ飛んで行って治療しますから。




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元ルーさん
こんにちは!
今季の雪と風はすごいですね…お気をつけてお過ごし下さいね。
やっぱり委託している業者によってその印象は変わるのでしょうか、ここの食堂はどれも美味しくて評判がいいようですよ。シゴト仲間の話だと『鶏唐揚』はかな〜りレベルが高いとか…そいつもいつかは征服したいにゃ(≧∇≦)b



ムー吉殿
こんにちは!
ケーサツ・ジョシダイ・ギンコーは制覇しました\(≧▽≦)丿ジエータイは年明けも別のベースでシゴトが決まってまして、けっこーかわいいエリートねーちゃんがいるところらしいです。
これまでの経験ではギンコーのねーちゃんがエロくて楽しみだったんだけど、果たしてジエータイはどうなんざんしょ(´▽`*)アハハ