夏の肴 2013

年賀状の元旦配達締め切りが気がかりな師走もあと数日を残すこの時期になって真夏に喰った酒の肴の話題ってのもナニなんだけど、なんとな〜く思い出してはフォトアーカイブから引っ張りだしてみたりもするのである。

藁焼鰹のタタキってやつはすっかり気に入ってしまい何度も食した。帰宅そしてひとっ風呂浴びたあとはハイボールしゅわしゅわグビグビってのが定例コースなんだけど、こーゆー肴にはやっぱり冷酒がよく合う。オカゲで今年の夏は日本酒消費量がククッと伸長して(例のビョーキのトリガーになるんじゃないの?)みたいに半分ビビリながら過ごしていたことを正直に告白しようではないか。

まあ幸運にもいちどもそうした発症はなく健康に過ごすことが出来てホッと胸をなでおろしてはいるけれど、他によく食したものと云えば茹で落花生、葉生姜、冷奴、もろきゅう…みんな地元の新鮮野菜が基本でバリバリ食いまくっていたのね。
しかし茹で落花生だけは主治医から「コレステロールプリン体ともに高数値なので絶対に食してはならない」とクギを刺されていたにもかかわらず(ん〜なもんカンケーねーだろっ)くらいに強気のカッテ行為でもって喰っちまっっていたのだな。いや〜ヤバヤバでやんした。
特に同じ茹で落花生でも“ジャンボ落花生”という特大サイズが農民市場や富士山やさいセンターでよく売っていたのでついテを出してしまったんだよな。こいつが美味いったらありゃしないのである。フツーの茹で落花生だって充分美味しいのだけれど、デカい分だけ脂肪分やデンプン質も多くポクポク甘く旨味もたっぷり。そしてシナス(未熟な落花生)のジュウシィさといったらコトバにならないくらい…それはビール専用ってカンジなんだけどね。

味噌をつけて食す葉生姜…関東では“谷中生姜”と呼ばれる生姜の新芽部分のことね…静岡ではフツーのスーパーで売っているポピュラーな夏野菜なんだけど、これがまた涼味ピリリとしたステキな肴なのよ。細長く辛味の少ないものを好む向きもあれば、丸みを帯びて辛味の強いものを喜ぶヒトもいる。あ〜ボクはドッチもそれぞれにスキだけどね。
あとは母君が大切に育てていたキュウリ。朝獲れの新鮮なものはパキッと割ったとたんにキュウリの甘いジュースが溢れだしてたまらなくイケている。そのまま塩をつけて食すのがツウらしいけど、やっぱりちょっと甘い金山寺味噌やもろ味噌をたっぷり添えて食べるのがいい。

知人からいただいた“漁師めしのもと”ってのがこの夏大活躍した。本来は熱々のゴハンにトッピングして醤油を少々垂らしてほおばったり、オニギリの具にしたり、冷奴のお供にしたり…と和食テキ用途の食材である。ナカミはカツヲブシや細切りコンブや乾燥ワカメなど和風ダシに使う旨味たっぷりの乾物だけにあまりヨケーなことはしないほうがいいに決まっているのだが、あるとき試しにパスタに使ってみたら「いや〜参りました!」みたいに美味かったのである。作り方もカンタン、茹で上げたパスタにそいつをテキトーにぶっかけて醤油を少々垂らし刻みネギなど散らしてやればよいだけ、ズボラなエロおやぢにはぴったりの料理である。


焼鳥はどってことない定番だけど今年の夏に初めて知った『夏ぶり』ってものの凄さには感服なのである。高知の宿毛(すくも)という町で古くから特産とされてきた水産物なのね。ブリって冬が旬の食材、しかも厳冬期の脂がのっていながらも身の締まったものがサイコーと信じて疑わなかったボクだけど、世の中に知らないことはまだまだたくさんあるのよね。まあ夏冬比べて食すものでもないし、ましてや産地も太平洋と日本海で違うのだから同じステージで考えてはならない、どちらもそれぞれの主張があっていいではないか。ただしマグロ水揚げ量ニッポン一の静岡県人としてはその刺し身が筆頭横綱テキ肴であって、ブリはまだ大関候補程度なのはこうしてミナミマグロのブツが100g100円台の廉売も珍しくない…という地域柄とってもハンディがあるのだと思うのよ。
そしてナゼか冬にはそんなに思わないのだけれど『鯵の開き』は暑い夏に恋しくなってくるのよ。ん〜なんでだろ。『揚げ餃子』ってのも冬の食べ物じゃないよね、こいつもたしかに旬は夏!それってスタミナ欲求とカンケーあるのかな。まあワケはドッチでもいいけど、熱々のそれに辛いラー油やカラシをつけてバリバリっと食せばビールが旨くてつい(もう一本飲ってもオッケーだよな…)など都合よく背中を押されるプリン体恐怖症をブッ飛ばせ!みたいな料理なのである。
あ〜今頃こんな日記書いたりしてジツに情けないけど、よく年末のテレビでやってる“本年の出来事総括特集”みたいなものなのでテキトーに読み捨て下さいな…


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今朝の富士山
夜明け前はほんのり紅色に染まった冠雪


6:26AM, December 22. 2013. @Fujinomiya-City




キ〜ンと張り詰めた冷気がを冬らしい姿にしています


7:18AM, December 22. 2013. @Fujinomiya-City